2020-11-07

あ、それ、シ○ブだよ!!

人の家でテレビリモコン調子が悪くても、勝手に引き出しは開けないほうがいいかもしれない。

当然だよ。と、言いたげなお前らの呆れ顔が目に浮かぶ。状況を整理する。

あれは新宿界隈のバーでだらだらとバイトをしていた。20歳前後の頃でした。お客様ですごく可愛らしい女性が来た。

目が大きくて、黒目も(カラコンかもしれないけど)大きくて、細くて、年齢も近かったので意気投合し、バイト後に飲みに行くことに…。

で、瞬く間に付き合うことになった。

きっとお互い暇だったんだと思う。出会ってから付き合うまで1週間くらい。

当時バイト先は新宿だったんだけど、自宅は新宿から離れていた。

彼女は俺に比べると新宿の近くに住んでいたため、付き合いをきっかけにバイト後は彼女の部屋に泊まる日もあった。


一緒に過ごす時間が増えていく中で、ちょっと違和感があった。

彼女、やけに元気な日もあれば、ものすごく落ち込んでいる日があって、そこに周期的なもの規則性が全く無い。

原因不明の浮き沈みの激しい女性は初めて付き合ったので、どうしたらよいのか対応が難しかったのを覚えてる(今だったらシカトして寝る)

ある晩、キスとともに彼女が何かを口移ししてきた。すると、俺はすぐに眠くなってしまった。あとからそれが睡眠薬であることがわかる。

それと、同時に彼女複数の処方薬をアルコールと共に乱用していること、気持ちの浮き沈みもそれによるものもあるかもしれないと推測した。

余談だけど、大事身体セルフでつけたであろう傷も沢山あった。


一度、性的行為最中に、違う男の名前を呼ばれ続けたこともあった。

一回とかじゃなくて、最中ずっと。きっとラリってて、俺じゃない誰かと行為をしてたんだと思う。


今でこそ、相手が薬を服薬をしていようとも「あぁメンタルそっち系の子ね…」くらいで、どっしり構えていられそうなもんだけど、

当時はまだ少年の心を持ってたので、なぜ彼女はそうなってしまったのか、何か自分にできることは無いのか、薬漬けの彼女を助けたいと、思い悩んだ。

(きっと、他人にはどうすることもできない)


ある日、彼女友達との約束で家にいない時に、彼女の家で一人でテレビを見ていた。

番組がつまらなかったのか、音量を変えたかったのか、リモコン操作すると、

どうにもリモコンの効きが悪かった。リモコン電池を交換しようと思った。

そうは言っても彼女の家だから電池がどこにあるかはわからない。

まぁけど、電池とかって適当な引き出しに入ってるっしょ。と

あんまりよくないんだけど、プライバシー意識の低さもあって、テレビ台の引き出しを勝手に開けてしまった。


すると


探している単4電池の細さよりも細長い、それでいてプラスチック状の半透明な注射器がでてきた。

先端には針がついている。中身は空だけど、ちょっと水分が残っているような感じ。


前述の薬のこともあって、すごく嫌な予感がした。

引き出しをそっと元に戻した。見なかったことにしよう。

いや、見なかったことにできる?まだわからない、それじゃないかもしれないし。

みんなが思ってるのとは違う、クリーンなお注射かもしれない。

いくら眠剤と酒でぶっ飛んでるメンヘラからって、まさか20歳そこそこで、まだそこまで辿りついてないでしょ。と自分に言い聞かせた。

少しして、彼女帰宅したので確かめることに。

リモコンの効きが悪く、引き出しを開けてしまたこと、

そこにあったもののこと、あれは一体、何なのか。と聞いてみた。


すると、忘れもしない。

それ系の返し史上、最も明るいテンションではないかと思うのだけど、

「あ、それ、シ○ブだよ!!けど、全然キマらなかったんだよね〜」

カミングアウト

その日以来、彼女とは会っていない。

あの日、一体俺はどうするのが正解だったんだろうか。

関係を断つ以外にやりようはあったのだろうか。


今の俺に言えるのは、

人の家でテレビリモコン調子が悪くても、勝手に引き出しは開けないほうがいい。

ということ。


と、いったところで終わりたいところなのですが、

もう少々お付き合いください。

当時アメブロとかブログ系のサービス流行っていたんだけど、この女の子ブログをやっていた。

(俺のことを途中から遊びと割り切っていたことや、彼女学生専門ヘルスバイトしてることが書いてあり、少々傷ついたのを覚えている)

さすがに薬で警察沙汰は勘弁と思ったので、付き合いを断ったわけだけど、

数週間経ってブログを見てみると、そこに気になる記述があった。

「足が痛い」

なんかまたちょっと嫌な予感というか、

気になった俺はメールをすることに。

増田「この間はごめん、最近どうしてる?」

女「久しぶり。最近ちょっとやばい

増田「どうしたの?」

女「足を怪我して」

増田「なんで?」

女「ベランダから落ちちゃって」

いやいや、ベランダから落ちちゃったは無いよ。

そんな柵の低いベランダいから。


タイミングタイミングだっただけに、

俺がシ○ブにビビって身を引いたことが一因となっていないかと、変な気持ちになった。


それから何年かして、新宿笑顔で歩いている姿を見かけた。

今も笑顔で前を向いていてほしい。

  • ♪ア、ソーレ シ〇ブだよ ソレ シ〇ブだよ ♪疲労をポンと捨て シ〇ブだよ ♪おねロリキメセク シ〇ブだよ ♪NOシ〇ブ~ NOライフ~ おっとっとっと ♪もうパンツ はかない ...

  • 窪塚世代の作り話をお送りしました

  • 20歳そこそこでも、ぶつひとはぶつよ

  • 冗長。 なんでこんな無駄に描写が細かいのか。

  • そんな女と付き合ってよく健康な状態で帰って来れたな。普通なら心か身体に傷を付けられるもんだが

  • しきしきぶーぶー、しきぶーぶー♪

  • 増田の相手に対する冷たに妙にリアリティを感じる・・・

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