2017-05-26

>1獣医学部を新設するお金があるなら、既存国立獣医学科の充実

獣医学部を新設するお金があるなら、既存国立獣医学科の充実に使って欲しい

地域に人を呼ぶために地元自治体土地お金を出すものの、政府は通常の補助金と同じ形以上にしかさない。

既存学部に回すには雀の涙。今問題となっているのはあくまで許認可であって、補助金がいっぱい流れるということではない。

>不足しているとされる大動物官公庁は充足されるのかもしれないが、そのために全体の分母を増やすのはおかしい。

全体の分母を増やさず半世紀やってきた中で、大動物官公庁の不足が起きてきたわけである。誰だってコストパフォーマンスのいい、

楽さに比べて給料のいい職場に就きたいと思うのは当然だろう。では官公庁獣医師待遇が悪かったのかと言えば、小動物と比べれば

待遇が悪かったにしても、他の技術公務員全般比較して特に悪いわけではない(医師歯科医師人間対象ということで規制さらに厳しく、

そこだけを比較対象とするのはフェアとはいえない)。ということは、獣医師全体の待遇が他と比べて良かったのであり、

それが獣医師数の規制という政府の決め事による数の抑制によるものであれば、政府がそこを弄るのに文句を言うのはただの我侭である

全体の獣医師数が増えて小動物での待遇悪化すれば、官公庁に流れる人も出てこよう。そして、流れた先のその官公庁待遇は他の

技術公務員全般比較して特に悪いわけではないではないのである

なお農水省の需給予測は、現在の状況を続ける場合必要獣医師数と比べているが、その現在が既に官公庁での不足が起き、感染症対策

不安をもたらす水準なのである

四国獣医学部ないっていう人いるけど、そんなに畜産盛んじゃないだろ

"そんなに盛ん"でなくても四国全体での畜産規模となれば小さくはない。そしてそれは現在公務員獣医師の数では不足するくらいの規模でもある。

http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/160903/jyuishi.html

そもそも獣医師数の不足からどこかに獣医学部を新たに作ることを前提として、それなら空白であり地元自治体の援助の得られる今治が適切となったのであって、

今治地域おこしのため特区申請しなければ京都産業大学京都に作っただけだろう。

動物が減ってるのに獣医師を増やしてどうするのか、賛成派の人に教えて欲しい。

動物の数が減っていても、やることが増えている。従来にはなかった新たな感染症への対応必要だし、そもそもそういったことへ求められる対応水準

も高まっている。

>全国の獣医大学では教官が足りてない。

これは現実的問題であろう。文部科学省もこの点をかなり押して認可を出さないようにやってきていた。全国の獣医学部の数が半世紀増えて

こなかった、つまり教官職の需要が伸びないと思われてきたのだから、(他学部教官が教えられるようなものではない)獣医学部教官

目指す人が出てこなかったのも当然だろう。それだけではない。むしろ獣医学部教官が不足しているのは人材問題ではない。

(もちろん、ごく短期的には教員転職などに時間が掛かる分だけ不足が起きるが。)

不足しているのは財政的な理由で雇えなかったからだ。なぜ財政的に不足が起きるかといえば、予算学生数に応じて制限されるから

獣医学部学生定員が増やせない以上、獣医学教官を雇う予算も増えることなく、慢性的教官不足となっている。

獣医学部は最適な教官学生数よりも規模が小さ過ぎるのだ。そして既存教室設備はその小さ過ぎる規模に合わせて作られてしまっている。

獣医大学教官が足りていないことは、獣医学部規制され増えてこなかった理由であり、同時に結果でもあるのだ。だからこれは、獣医学部新設

に当たって解決すべき問題ではあっても、新設を止めるべき理由にはならない。これで止めてはただ現状維持だけを求めることになる。

あくまで、新設の判断はこれから獣医師需要に応えられるだけの供給が出来るかどうかである。そしてそれは、特区構想にわざわざ獣医学部

名指しされるほどのものとなっているのが現状なのである獣医師を雇っている都道府県にしても、知事会が、半世紀にわたってなされない獣医学部の新設

より現実的方策である国立大学での定員増加を要望しているが、これも需要を満たすだけの供給が現状なされていないことを表している。

http://www.nga.gr.jp/ikkrwebBrowse/material/files/group/3/a5_201271920.pdf




http://anond.hatelabo.jp/20170525215430

記事への反応 -
  • 小動物臨床獣医師。 加計学園のことは獣医師会の会報を読んで知ってはいたが、こんなに大きく取り上げられて驚いている。 総理が絡んでいなければ、殆どの人は興味が無かった事のよ...

    • >獣医学部を新設するお金があるなら、既存の国立の獣医学科の充実に使って欲しい 地域に人を呼ぶために地元自治体は土地やお金を出すものの、政府は通常の補助金と同じ形以上に...

      • >待遇が悪かったにしても、他の技術系公務員全般と比較して特に悪いわけではない 6年間学費を払って勉強しないとなれない公務員獣医の給料が、4年間の学費ですむ他の技術系公務...

        • 2年余分に学費払って勉強して、それで待遇が同じなんて誰もなろうと思うわけがない。 俸給表にあるよう、2年間長い分は給料高いよ。技術系は院生も多いのだし、彼らも修士2年...

          • >俸給表にあるよう、2年間長い分は給料高い http://www.pref.osaka.lg.jp/jinji/senkou/h2804_yaku.html 大阪府の公務員の待遇だけど、6年制の薬剤師・獣医師が22万で4年制の保健師が20万になってる。...

          • >俸給表にあるよう、2年間長い分は給料高い http://www.pref.osaka.lg.jp/jinji/senkou/h2804_yaku.html 大阪府の公務員の待遇だけど、6年制の薬剤師・獣医師が22万で4年制の保健師が20万になってる。...

    • じゃあ、四国に必要な学部ってなんだよ?

    • おまえの論が間違っている根拠なら、そこに「妹」という単語が入っていないというだけで充分だ。

    • 獣医がいるかどうかはどっちでもいいんだ いるという人もいるし、いらんと言う人もいるという話で、絶対的な正解はない話だ この話は今治市という地方自治体と、加計学園という、い...

    • 准教授以下は教授になりたいと思っているし、国立より私学の方が給料はいい 臨床から大学に戻りたい先生もいる 行きたい先生はたくさんいるよ 既存の大学を辞める先生がいるから...

    • 3以外は概ね同意。 日本で、医師や歯科医と獣医師の給与を比較するのはナンセンスだろ。

    • 岡山理科大学の労働組合のウェブサイトから 2014年9月 (2)「教育学部・獣医学部アンケートについて」 1071通の呼びかけに対して168通の回答があり,署名付き72通(個別意見あり48,無24...

    • 獣医学を学びたい若者にとっては学べる場所が増えるのはとてもよいことだな

    • ネトサポが発狂してて笑える

    • ネトサポが発狂してて笑える

    • 市や県に勤める獣医師は不足している。これは、全体の数が足りないからというより、待遇の問題が大きいと思う。例えば俸給表を見ればわかるが、獣医師の給料は医師や歯科医師より...

    • 獣医師の待遇改善に使う金があったら、幼児教育方面にまわして欲しいね

    • 瞬間的に頭がふっとーしそうだったが、よく見てるツイッター獣医も左寄りは様々な理由で反対。右寄りは賛成だったので 気を取り直してみる。 正直関西圏の話はよくわからないので...

      • もういっそ産業用に資格分けた方がいいのではないかと素人が思った とりあえず数を増やせば嫌でもそっち行くだろうというのは乱暴に過ぎる 女性が多いのなら環境が悪化すれば「潜在...

        • 乱暴な話だけど、産業獣医学科はあってほしい。 今の偏差値ばっかり異常に高くて、先生と言えないような身分の大動物臨床獣医なんて 誰も目指さないと思う。

    • 獣医師もそうだが、保健師もいろいろ根深い。 国家公務員保健師と地方公務員保健師では給料表が違うそうだ。この世界はいろいろ不思議だ。 http://anond.hatelabo.jp/20161225004257

    • たぶんうまくいかないからやめたほうがいい それは岡山理科大の組合のページ見てもわかるように、教員たちもそう思っている 作りたがっているのは理事会だけ

    • 将来的な予測が前提に含まれていないのが問題。今は鳥インフルで済んでるけれど、そのうち豚から人へ移っていくように、いろいろと仕組んでいる人達がいるでしょう。今後は、ジカ...

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