はてなキーワード: ブラウザーゲームとは
艦これが爆発的にヒットしたのだけれども、それがガールフレンド(仮)のような大々的宣伝でなく、口コミによって客足を伸ばしたものだったというのが驚きであったのは周知の事実。ま、その口コミっていうのもヒラコーショックとまとめブログのおかげなんだけども、ヒラコ―が発信したのは偶然だったとしてもその拡散はDMMの狙い通りであったというのが今回の記事の趣旨。
まず、艦これサービス開始にさかのぼること1年前にDMMがちょっとした組織変更を行っているのが重要で、2012/4/1からDMMは「ネット事業広報・協力部」なる組織を発足させている。広報の方はぶっちゃけ元からあるに決まっているだろうが、協力というのがみそでこの部署が出来てから、ツィッター上でのDMMの言及数が2012年3月1比で、2013年6月1日には2倍の11293ツイート、9月には3倍の16862ツイートなっており、何をしている部署かは明白だろう。DMMという会社名をツイートすること自体がある種不自然なわけで、ここからステマの実態ぽいものが見え隠れする(発言したアカウントが新しいものかそうでないものか確認作業できる方いらしたらお願いします)。もともと、ヒラコーショックが起こる前から艦これはブラウザーゲームではヒットしていた部類であり、もともとツィッターで(じわじわ)広げていったゲームが平野氏の発言に爆発的にというのがヒットの実態で、平野氏の発言によって「ネット事業広報・協力部」の真価が発揮されたとみえる。
さて、ヒラコーショックでの真価の発揮というのが、もともとあったツィッター工作とまとめブログ工作によるもので、前者は上記のごとくだが、後者においても2012年3月31日に主要2chまとめサイト50サイトの内、DMM関連の広告を出していたものが8サイトしかなかったのが、6月31日に、23サイトとなっているのが興味深い。もっともそれらのブログが不自然な艦これ推し、あるいはDMM関連商品推しをしていたかは怪しいところなので、これはどっちかというと「広報」の域を留めるものなのかもしれないが、ヒラコーショックでの「協力」ぶりは半端なかったのも事実である。
とここまで書いていて、所詮陰謀論だろと疑われること間違いなしなようなので、もっと直接的に書くと
「…(中略)…弊社のネット事業とネットユーザーから認知されている事業に乖離があり…(中略)…こうした認識のギャップを埋めるネット事業の広報、そのための各種協力団体・個人との連携が必要である。…(中略)…①より効率的な広告活動の実施、②SNS、Twitter等の利用による各種連携…」
がネット事業広報・協力部の設立趣旨で、これを基に工作を行っていったわけです。
ま、それでも艦これがここまで成功するとは夢にも思いませんでしたが、ネット事業広報・協力部の一助よって艦これがヒットしたということで、「艦これがヒットしたのはDMMのネット戦略の転換があったから」というややミスリーディングなエントリを閉じたいと思う。