一週間ほど前にゲンダイが、ディズニーランドに行ったことがあるかないかで『体験格差』がある、といった記事を載せていたが、それどころじゃない格差。
小学校のボランティアで地元の歴史について話をしに行った。その時、自転車で15分程のところにある有名な寺社仏閣について話をしたところ、実際に行ったことがあると言ったのがクラスの1割弱だった。鉄道の駅もあって昔から有名な寺院。門前町があって、初詣だけでなく年中賑わっている場所。そこへ行ったことがないだと?うちは子どもが物心付く前から散歩で連れて行って、お参りの方法を教えて、帰りにちょっとした飲み食いをするのが定番だった場所。身近で安上がりで文化や歴史の勉強にもなる場所に連れて行かないとは、親はなにしてんだ?
その小学校経由で工場見学の案内が来た。小学生向け親子連れ限定で先着5名まで。「社会見学に行こう!」的な雑誌やウェブサイトで取り上げられ、毎月予約開始と同時に埋まってしまう人気の工場見学。科学大好きなら大人から子供まで興味深いコース。しかも小学生向けで特別にレクチャーや実験もあるという。これは瞬殺だろと思っているうちに申込日が過ぎてしまったので諦めていたら、
「まだまだ空いてます!」
というお知らせが来た。申し込んだらあっさり受け付けられた。近場で人気で面白く、しかも無料なものに申し込まないとは親は何してんだ?
先のゲンダイの記事では「ディズニーに連れていけない貧困家庭がゆえの経験の格差」などとあったが、これ貧困関係なく親のアンテナの感度じゃないのかと思う。義務教育で習うことは身の回り全てのことに繋がっている。「勉強」ってのは机に向かってガリガリやるだけではない。ちょっとしたお出かけとなると、国語算数理科社会あらゆる情報が溢れている。お出かけといっても遊園地へ行くだけではない。
そうしたことを子どもに教えるのに絶好の「教材」がすぐ近くにあるのに連れて行かないまま子どもが大きくなる。これこそが「体験の格差」なのではないか。結局、親のアンテナの感度が鈍いがために、子どもの体験が乏しいのではないか。
身近なところで「格差」を感じた一件だった。
同じ議論を最近YouTubeで見たな
それ全部親のエゴだから キモい