アラフォーのおばさんです。
自分より若い歯医者さんと歯科衛生士さんに「ちゃんと歯磨きできていますね」と褒められて本当にうれしくてにやにやが止まらない。
生まれつき顎と歯のサイズがあってないとかで、田舎に一件だけある歯医者で矯正のため抜歯や虫歯治療をした。
再生は寡黙で、目の大きなおじさんだった。
父母が「痛いけどすぐ治してくれる」というくらい治療には容赦なかったと思う。
歯医者さんは怖いし、嫌いだ。
社会人になって、とある病気で歯が溶けた。そのあと鬱病を発症し口内環境はボロボロに。
これは歯科業界の方々にはご迷惑をおかけしたと思うのだが、頭にどうしようもなくなり急患として行ったは一時凌ぎ的な治療を続けた。時には迷惑そうに怒る人がいたら、炎症中の神経に麻酔が効かないなんてことがあった。
よけい歯医者さんは行きたくない、あそこは痛いし怖いからという妄嫉に囚われていたが、ついに前歯がとれてどうしようもなくなりあらゆる口コミを調べて「絶対に優しくて怒らない歯医者さん」を知人に紹介してもらった。
安定剤を飲んで冷や汗をかきながら、ごめんなさいと前置きをしてボロボロの歯を晒した。
「わあ、これは痛いですよねえ。早く処置しないとですね」
※のちのち私が全て保険外治療希望とアンケート書いたからでは?と知人に突っ込まれた
少しでも痛ければすぐに無理せず言うこと、気持ち悪くなっても同じ。神経処理の時も痛そうなそぶりがあると「あと◯回で終わりますからね、ごめんなさいね!」と先生が励ましてくれた。
受付のお姉さんもよくいる派手ギャルじゃなくて優しいお母さんみたいな人だった。
院長先生の代わりに入ってきた女医さんがあまりに下手で痛くてまた動悸が出てきてしまった。
それから紆余曲折あり、家の近所で少し天然なところもあるけれど とにかく優しい歯医者さんを見つけて全歯治療を終えた。
この前生まれて初めての「チェックとクリーニングだけ」をしに歯医者さんに行った。
そこで冒頭の褒め言葉をいただき、かかった期間や金額、ふりしぼった勇気や歯科医界隈への感謝と申し訳なさで泣きそうになった。