2024-08-21

にのめり込むあまり自分が敵視していたタイ至上主義者になっていた

から本読むのが好きで学術書小説も割となんでも読むタイプだった。本はゆっくり時間をかける高尚な趣味からドラマYouTubeを倍速で見るようなタイパ重視の若者の考えは理解できないと思っていた。

狂い始めたのは電子書籍を読むようになってからだ。いつでも本が買えるし、ワンクリックで支払いまで済むのでついつい少しでも興味があれば積読の山に投げ入れてしまう。積読が増える分本を読みたいという気持ちは強くなる。

本と同じくらいかそれ以上好きだったゲームにすぐ飽きてしまうようになって異変を感じた。なぜハマれなくなったか考えてみると、ゲームは数十時間かけて1つのストーリーを見ることができるが普通小説であればせいぜい2,3時間あれば読めてしまうからだと気付いた。もともとゲームの寄り道要素だとか戦略性だとかいろいろ楽しみながら進めていくタイプだったのだが、考え方が変わった結果、それもストーリーを遅延させる余計なものしか思えなくなった。

さらに、本についても昔は有名人おすすめの本とかを、どういうところが好きなのかだとか、どこでこの本と出合ったのかだとか見て、それを頭の片隅に入れたうえで読むのが好きだったのだが、最近ではおすすめの本のタイトルだけ聞いて読み始めることが増えた。本の周辺にある様々な人の体験思い入れを少し前までは楽しめていたのだが、今では一冊でも多く本が読みたいとしか考えなくなったのだ。

この文章を書いている今でも本を読みたくてウズウズしている。それでもここまで書ききれたのは2つ理由がある。まず、自分が書いた文章推敲しながら書き進めていくことで、読書で得られる快楽部分的摂取しつづけたからだ。もちろんプロの書いた文章より稚拙で、しかも既知のことがらしか書いてないものを読むことは読書の代わりにはならないが10分程度自分自分を騙す程度には十分だ。そして次の理由が最も大きいのだが、こういった文章を書くことで自分と似た人がこれに目を付けて反応してくれるんじゃないかと願っているからだ。できれば自分よりもタイパを重視している重病患者にこのメッセージが届いてほしい。そしてもし、幸運にも私と同じく本をなるべく多く読むことを喜びとしている人がこの文章をここまで読んでくれたのなら教えてほしい。今よりももっと早く多く本を読む方法を。

  • 期待に応えられないで悪いが、より多く時間を使う以外の方法はないと思うわ。   より多く時間をつかうために、積読消化はノルマや期限……ってほどじゃないが、スケジュールをつけ...

  • 斜め読みは才能だとも言うよ

  • 10倍速でAudibleを聞け そして悟りを開け

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん