2024-06-04

男性医師女性偏見で見て真剣治療を遅らせた

女性PTSD心的外傷後ストレス障害)が歴史的に「ヒステリー」と呼ばれたことで、精神疾患研究が遅れたとされています。以下にその背景を説明します。

1. **歴史的文脈**:

ヒステリーという言葉は、古代ギリシャ時代から使用されており、女性の心身の症状を説明するために使われました。この言葉自体は「子宮」を意味するギリシャ語の「ヒュステラ」に由来し、女性特有の疾患と考えられていました。19世紀になると、女性心理的症状や身体的症状を包括的に「ヒステリー」として診断する風潮が強まりました。

2. **誤解と偏見**:

ヒステリー概念は、しばしば女性感情や行動が過剰で非合理的だという偏見に基づいていました。これは、女性の症状が真剣研究されることを妨げ、実際の病態生理学的な理解が進まない原因となりました。

3. **PTSD認識と発展の遅れ**:

現代PTSD概念は、主に戦争帰還兵の症状として認識され始めました。しかし、戦争帰還兵だけでなく、女性一般市民の間でもトラウマの影響があることは認識されていませんでした。女性の症状が「ヒステリー」として片付けられたため、トラウマとその影響に関する理解が遅れたのです。

4. **研究と診断の変化**:

20世紀後半になって、精神医学は徐々にトラウマの影響とその結果としてのPTSD概念認識し始めました。1980年アメリカ精神医学会DSM-III(精神障害の診断と統計マニュアル第3版)にPTSD公式に含めたことが、この変化を象徴しています

これらの歴史的な背景により、女性精神疾患に関する研究は大幅に遅れました。現在では、PTSDを含む精神疾患性別にかかわらず科学的に研究され、適切な治療法が求められています

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