2023-10-18

村上春樹欧米評価されてるから村上春樹がすごいということにはならないと思う。

評価のために読まれるには翻訳されなきゃいけないが、まさか売り込みもなしにこれだけ「層の厚い」日本小説コンテンツにおいて、外国の方からピンポイント作家見出して「翻訳版出してくれない?」なんて声がかかることはないだろう。そも翻訳版ない状態ではほとんどの外国人にとってどの作品翻訳に値するか内容を理解することができない鶏卵構造なのだが…

多分村上春樹場合出版社側がこれは欧米でも通用するとの自己判断翻訳版を出したのだろう。逆に作家本人がどう思っていても出版社が認めない限り著作権関係自費出版もかなわないのだから翻訳してもヒットしてた可能性があるもの出版社意向のせいでその道が断たれてる作品だってあると考えるのが普通だ。

さきほど層が厚いと言ったが、これほどまで物書きじゃなくても小説を書く人がいてそうやって趣味で書いてたのが高じてプロジョブチェンジする事例を豊富に抱える土壌を持った国は他にないと思う。

海外になろうエブリスタみたいなサイトはないだろう。

増田でも小説書く人もいればTwitterSS塗れ。

海外ブロガー文化評論家的なことを書く人はたくさんいるが物語を書くことにここまで国中が夢中な国はないんじゃないか

そのなかで小説書いてたらノーベル賞に選ばれるのと、圧倒的に小説を書く人が多いこの国だとどんなにいい作品を書いてもそれに比肩する作品ごまんとあるような状況から抜け出せないであろうこの国で目立つことができないために翻訳版が出されずノーベル賞が取れないのと、どっちの方が小説家として実力が上なのか単純に比較できないと思う

ぶっちゃけイラストレーター界隈同様文学芸術から人脈や売り込みのような外的因子がものを言う世界なんだと思うわ

  • 村上春樹が海外で売れるまでの経緯は彼の職業観や執筆スタイルについて書かれたエッセイ「職業としての小説家」についてよく書かれている。 ちなみにこのエッセイはビジネス書とし...

  • ま、ボブディランが選ばれうる賞な時点でお察し。歌手と兼業でやってたような程度の文章ならヘンリーダガーじゃないがそういう感じのやつでまだ世に埋もれてる人間の小説でもそっ...

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