2023-04-18

山上徹也の事件テロではない

という前提を多くの人が共有できていないようなので、啓蒙のために書く。

まず、テロリズムとは、terror(恐怖)に由来し、暴力を用いて威圧や恐怖を与えることで政治的宗教的目的を達成しようとする行為である

それでは、山上徹也は恐怖を利用して何らかの目的を達成しようとしたのだろうか?例えば、「統一教会を潰さなければ、次の首相死ぬ」といったことや「民間人も同罪だ、覚悟しろ」といった発言があったのだろうか?

山上を支持する者たちは、支持しなければ自分たちにも危害が及ぶかもしれないという恐怖から支持しているのか?

世界平和統一家庭連合(旧統一教会)やそれに関連する議員批判する者たちは、さらなるテロへの恐怖から批判しているのか?

そんなことはない。主に同情や問題意識から来るもので、テロ(恐怖)に屈したり、迎合したりすることとは無関係だ。

仮に山上事件きっかけに統一教会距離を置く政治家がいたとしても、それは山上を恐れるからではなく、世論を恐れるからである

山上供述によれば、母親統一教会に傾倒し多額の寄付をした結果、家庭の生活が苦しい状況になり、教団への恨みから教団の広告塔である首相を狙ったというだけだ。

どう見ても怨恨によるもので、政治家被害者から全てテロだと言うのはおかしい。痴情のもつれで刺された場合テロだと言うのか?

山上事件テロとして語る者は、無知である詐欺師である

事件の背景が根深いとしても、事件自体はただの怨恨殺人であり、市民を恐怖に陥れるようなものではない。

身近に迫る死の恐怖も感じていないのに、テロには屈しない!やテロ迎合するな!などと偉そうなことを言うのは間違っている。

賢明増田諸氏は、この事実を心に留めておくことが重要である

改めて言う。

山上徹也の事件個人的怨恨に基づくもので、市民の恐怖を煽り意識を縛り付けるようなものではなく、テロリズムとは全く異なる性質のものである

犯行きっかけとなった社会問題根深く、議論対処に値するものであるが、決してテロリズム文脈で語られるべきものではない。

覚えておきましょう。

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