子育てで夫の愚痴と不満を全開にしているツイッターやブログをよく目にするが、男性側の本音を言わせてもらえれば、「そこまでしなくていいんじゃね?」という感想しかない。
ブチ切れられるから面と向かっては絶対に口にはしないけど、あきらかに女性は育児や家事を「やり過ぎている」と思う。そして、「頑張っている」自分を基準に、「そこまでしなくも」と内心思っている夫をガミガミと叱りつけていることを、当然で正しいかのように周りに触れ回っている。会社だったら普通にパワハラだし、男女逆だったらひどいモラハラと言われるものだけど、「育児」の名目で妻が夫にやる分には、なぜか正当な訴えになってしまう。
女性が育児や家事について夫を叱責しているのは、ブラック企業の社長が部下を「お前はつかえない」と罵倒しているのと同じ。女性は弱いというけど、確かに政治経済は男性社会だとしても、家庭の中では多くの場合は女性主導で、家事育児のやり方は、女性が決めて男性がそれについていくというパターンが圧倒的に多い。
そもそも子育てなんて、最低限のこと以外は超適当でいいはず。実際、昭和の頃までは超適当だった。「ちゃんとした子に育てなければ」とか思っているのかもしんないけど、そういう考え自体も正しいとは言えない。どんな手間ひまをかけて育てても、子供はひきこもりやニートになることはありうる。その時に、「子育てに失敗した」という親の気持ちが子供に伝わる可能性を想像してほしい。
フェミニストは「夫が悪い、男社会が悪い」という結論にしたがるけど、運動の言葉としては否定はしないが、核心をついていない。はっきり言えば、育児と子供の教育のために人生を犠牲にして当たり前みたいな、「真面目な親」の発言力ばかりがやたらに強いが全ての元凶。男性にもいるが、女性のほうに圧倒的に多い。
そうしてこうした「真面目な親」が、「子供のため」の名の下に、育児と教育のコストと負担を天井知らずに引き上げていている。結果、結婚や出産は贅沢品になっている。韓国と日本で共通して生じていること。