2022-10-05

幽霊に備えて練習している

小さい頃からずっと幽霊が怖い。

実際には一度も見たことはないのだけど、

暗い夜道を歩いているとき、一人部屋の中にいてふと後ろが気になったとき

見てしまい目が合ってしまったらどうしようと内心怯えている自分がいる。


存在しないであろうモノに怯える自分が嫌で、幽霊が怖い理由をいろいろ考えてみた。

創作世界ではクリエイターがこれでもかと幽霊パターンを例示してくれているので、見たことない幽霊でも対策を練ることができる。


まず幽霊は、外部から情報を取り入れ、その情報について思考し、場合によっては予想して行動するモノなんだろう。

主人公自分に注目していることに気づき主人公の表情や挙動を見て自分に恐怖を感じていることを認識し、恐怖のあまり逃げる主人公を追いかけ、主人公の行動を予測しながら周到に先回りできるある種の知性を持ったモノなんだろう。

また場合によっては主人公が逃げ切ったとしても呪いという形で遠隔的に作用を及ぼす個体存在するんだろう。


一方で、主人公から幽霊に対しては何ら物理的な干渉はできない。

霊能力者でもない一般人ができることは、幽霊攻撃一方的に受けて逃げ回り恐怖することで、モノを投げてもすり抜けるし言葉も効かないのだろう。

幽霊を恐怖するとは、おそらくこの一方的関係が主要因なのではないか。つまり一方的暴力に怯える一般人という構図だ。

やつらは、反撃されることなんて想像もせず、一方的暴力行使し、弱者蹂躙することを楽しんでいるのだろう。


ということは、少なくとも幽霊に一矢報いることができるならば、私の恐怖の一部は解消するのではないか

一矢報いるには方法を考え備えなくてはならない。幽霊には物理的にもそしておそらく言葉も通じない。反撃方法も熟慮する必要がある。

幽霊は、思考し予想するモノであることはわかっている。ではその思考を混乱させ予想を裏切るような行動で一矢報いることができるのではないか

しかするとその一瞬の驚きや困惑で逃げる隙が生まれるかもしれない。


この考えを兄に相談してみた。兄は答える。「俺ならバンツ脱ぐね。幽霊が俺の下半身へと視線を向けたら俺の勝ちだろ」

安定のバカだが一理ある。しかし待って欲しい。出会ったのが幽霊ではなく私の勘違いによる一般人なら私はただの変質者ではないか


幽霊との突然の遭遇ですぐに行動できること。予想を裏切る驚きがあること。緊張した場を一瞬で緩和できること。

ただし勘違いだったときに、私が檻の中に入るような過激方法はいただけない。


私は変顔練習することにした。

驚きと恐怖の表情は瞬間的なものなので仕方ないにしても、すぐに下を向いて表情を隠し、次の瞬間に変顔で対抗するのだ。

幽霊は突然現れて私を脅かすのだろう。私が恐怖している顔をみてそれに歓喜し図に乗って襲ってくるはずだ。

だが私は変顔で対抗する。恐怖の顔を予想した幽霊は、変顔の衝撃に驚き固まるのだ。


私は幽霊の恐怖を克服したい。だから日々、鏡に向かって変顔練習をしているのだ。

  • 幽霊対策には、腹式呼吸が大事。 丹田に気を集中させておけば、幽霊のほうから逃げてゆく。

  • これがのちの、セクシーコマンドー中興の祖である。

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