2022-07-20

占い通りに行動したくなる気持ちについての一考察くじ引き、ポイ活、保険との対比から

毎日の行動は、ほとんどどうでもよいことばかり。

今日の帰り道にどこ行くかとか、晩飯に何食うかとか。

私自身に、その行動を選択するポリシーなど無い。

誰かが○○したら良いと言うなら、たぶん従ってしまう。

そういうレベル選択しかない。

あなたも、上記のように思ったりすることはないだろうか。

そして、上記の「誰か」に「占い」という言葉を当てはめてみよう。

占いを信じるとは、そういうことなのだ。

すなわち、自分の行動選択価値を見出だしていないから、占いに従って行動してみてもいいかなと思ってしまう。

どうでもいい選択ばかりだから占い提示する「ラッキー」な行動に心動かされる、というわけだ。

ちなみに、占いで「ラッキー」とされる行動をしたところで、得られる「ラッキー」なんて微細、もしくは皆無でしょ、

そんなんで、よく占いなんて信じられるなと思う人も居るかもしれない。

しかし、これについても、次のように考えてみよう。

すなわち、占いに従わなかったことで得られる利益も無いわけだから占いに従うことはノーリスクだ、と。

リスクが無いのであれば、「ラッキー」な要素がほぼ皆無だとしたって従ってみても良くなる。

それは、くじ引きみたいなものだ。

無料で引けるくじが手元にあれば、ハズレを引く確率が高いとしたって、リスクは無いのだから、引きに行きたくなるでしょう。

占いに従って行動したくなる気持ちとは、まさにそういうことなのだ。

手軽なノーリスクさと、「ラッキー」のもたらす期待感が原因なのだ

また、個人的には、占いに従って行動するその様子は「ポイ活」に似ているとも思う。

「ポイ活」では、カードを出すなど、日常些末な行動をわずかに変容させることで、ごく微妙な「ポイント」が得られる。

そして、占いでは、その「ポイント」が「ラッキー」と呼称されていると考えれば、

占いに従って行動するのも、まさに、運勢に対する「ポイ活」なのだ

まりポイントカードの代わりに、ラッキーアイテムを持ち歩いているという感じであるわけだ。

それどころか、占い場合さらメリットがある。

すなわち、占いというアドバイスに従って生活すれば、自分人生にあるリスク(アンラッキー)を回避できるかもしれない。

その点では、占いポイントカードどころか、保険にさえ似ている。

保険というのは、保険加入者の得られる期待値が非加入者のそれを上回ることはない。

そうだとしても、保険人生不安ハンドリングできているという安心感には変えることができないので、みんな加入する。

占いに従って行動するのもまさにそういうことである

占いに従うことで安心を得る。そして、その「保険金」は自分の行動の自由度だけだ。

まとめると、占い通りに行動するというのは、くじ引きの持つ期待感保険の持つ安心感

また、「ラッキー」というポイントを稼ぐという点でポイ活の楽しみを持つアクティティなのである

  • 人は自由を求める反面、群れを作る犬と同じように 強いものや正しいものに服従したいとも本能的に思っているからな 服従欲を適度に満たすのが占いなんだよ

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん