10月に入ってから、一日中だるかったり、仕事に集中できない日が続いていた。理由はよくわからなかったが、仕事でつまづいてしまい常に昨日の遅れを取り戻さなくてはいけないというプレッシャーに追われていたのがきっかけだと思う。さらに、会社が完全リモートワークになってからの入社で、社内の人間関係に馴染めていないのも良くなかった。
好きなアイドルの出ている番組を見たり、マンガアプリで面白い漫画を読んで気分転換しようとしたが、何をやっても気分がスッキリしない。1人でなんとかするのではなく誰かに頼った方がいいとは思いつつも、一人暮らしで気軽に電話をかけられる恋人も友達もいないし、電話したところで何を話せばいいんだろう(別に相談したいこともないし、知らないアイドルの話くらいしかできそうになかった)と思ってしまい、何もできなかった。楽しくもないのにやたら食べて、余計に気分が悪くなった。
このままだと良くない、明日からの仕事はどうしようと思いながらもぼーっとしていたところにやってきたのが選挙だった。
何もなくても一応選挙特番は見るつもりだったが、特番が始まってしばらくして、それなりに話しやすい友人がTwitterでスペースを開いていることに気付いた。選挙の話ならできると思ってスペースに入り、テレ東の選挙特番を眺めながら当確候補者の自己紹介を笑ったり、接戦区の当確に盛り上がったりした。結局0時過ぎまでおしゃべりが続いた。(ちなみに一番盛り上がったのは甘利小選挙区落選のときだった)
そうして1時過ぎに寝て、起きて、意外なほど気分が穏やかなことに気づいた。
何が良かったのかははっきりしないが、ひさしぶりに人と長く喋ったこと、相手がどう思ったかを気にせず遠慮なく話せたこと、特に否定されることもなく相手が話を聞いてくれたこと、同じものを共有していたことがポイントだったんだと思う。
選挙のおかげで再び仕事頑張ろうという気持ちになれた。このタイミングで選挙することに決めた岸田首相、激戦区を盛り上げた候補者の方々、遅くまで投開票業務に当たった選管の方々、報道に当たったメディアの方々、ありがとうございました。