彼女はおしゃれやトレンドに詳しい今どき女子で、うちは田舎から上京してきたトレンドもおしゃれにも疎いいわゆるイモ女だ。
そんな二人が友だちでいるのもなかなか不思議なことかもしれないが意外と仲良くやれている。
いや。
やれていた。になるのか、、、
彼女はさりげなく蔑んでくるマウンティング女子的な一面があり、親しくなるほど酷さは増し露骨にマウントをとることが多くなっていた。
カースト上位の子と仲良くするとこういうコミュニケーションはよくあることなのかな?
なんてことを考えてモヤモヤでいっぱいになる日々が続いていた。
待ち合わせは決まって彼女の家で集まり、彼女のメイクが終わるまで待つのがいつもの流れ。
ただその日はヘアセットしていこうよと誘われ、その子の家で髪をセットしていくことになった。
あーこれとりあえずセルフでセットさせるやつかと思いながらYouTubeで巻き方を調べ自分で巻いてみる。
めんどくさいな~と嘆いていたその時だ。
YouTube Premium知らないの?
そして悶絶である。
一瞬にして動悸は激しくなり、過去に知らないおじさんとリカちゃん人形で遊んだキモイ思い出がよみがえり吐き気と憎悪に包まれていく。
彼女はずっとなにか話しているみたいだが全く耳に入ってこない。
てゆーかそんなことは知っているし、広告が無いのも確かに便利だとは思う。
でもたったそれだけじゃないか。
なぜそれでマウントをとってくるのだろう?
と心でぼやき、絶交することを決める。
そして、これからはもっと自分と同じ穏やかな人と仲良くなろうと心に誓う。
ああそうだ、その時からなんだか心が軽くなったんだっけ、、
その間ずっと当てていたアイロンによって髪は溶け
お気持ち文学
オキモヂィッ