「学部で学べたことが少なすぎる! もっと研究しないと大学に行った意味ない!」と意識高い事をほざいて進学した。
しかし、修士1年の今年、特に何を学ぶわけでもなく漫然と一年間を浪費した気がする。
進んで研究をするわけでもない。たいした考察力もない。知識もない。心は焦るが、行動には移さない。
この2年を有用なものにするには、自分には自立心も知的探求心も足りなかった。
それに気付かず、他と違う人間になりたいと思って進学してしまった。
大不況時代に突入した社会に、大した能力も気概もないくせに院卒という学歴のせいで基礎給与がいたずらに高いお荷物が解き放たれる。
就職先はあるのか? 考えたくもない。
考えたくないので、就職に向けた努力も、親に煽られたことを流し作業でこなしているだけだ。何にもなっていない。
……どうやら自分は賭けに負けたらしい。
いや、冷静な人間が見れば、勝てるわけの無いゲームに勝てると思って突っ込んでいった「バカ」が自分の正体かもしれない。
堅実に努力することを厭うくせに、何者かになりたい欲は人一倍ある連中。
最近毎日ツイッターでパブサしては連中を観測しているが、本質的に自分もプペルたちと何ら変わりはない。
いや、自覚がないだけで既にプぺられているのかもしれない。
こわ。
行動や能力ではなく属性で他人と違う何者かになろうというのは確かに彼らと同じ。 修士論文に向けた研究内容とアプローチをちゃんと話せるかにかかってるからこれから頑張れ。