最近、算数のテスト結果への不満がネットに晒されることが多い。「掛け算の順序で不正解にされたのが不当だ」という内容だ。
正直、こういった風潮に困惑しているし、仕事上、迷惑だと思っている。
掛け算の順序に応じた採点は、教育の専門家が様々な観点から長年実績を積み重ねた指導法だし、算数だけでなく、社会に適応していくための重要な要素が加味されている。そういった複雑な要素が絡み合っているので文科省も現場に任せるとして指導法として禁止の通達を出していないし、我々もそういう理解でいる。
中にはそういう背景を理解できていない同僚もいるが、教育心理学を理解する知能や生活指導との関連を大きな視点でとらえる能力には個人差があるので仕方がないことだと思う。だが、指導法に保護者や外部といった素人がクレームをつける流れには問題が多い。
例えば、多くの学校では金髪に染髪することは認めていないだろう。これは学校をでれば、認められているにも関わらず、にだ。掛け算の順序問題も同じで、小学校ではルールを守る観点からも認められないのだ。1人が染髪すれば、俺も私もと集団の規律が乱れる。染髪を認めれば、白以外の挑発的な下着を着用する生徒が出てきたり、タバコを吸う学生が出てきたり、なし崩し的に学校が乱れることになる。
掛け算も同じなのだ。うさぎの耳は2本、3本はない。逆順の掛け算を認めると、あっという間に教育が崩れる。日本語の使い方や理解も乱れる。人間にはルールが必要だ。
掛け算の順序は精緻に児童の発達を加味して作られた指導法であり、他の教科との関連も深いので数学だけ得意な外部の人間が部分だけを取り上げて全体の調和を破壊するのは、なるほど素人らしい狭い視点だなと思う。
掛け算の指導で混乱する児童がいるというが、ルールを守れない予兆であり、そういったルールへの不適応は早い段階で直していく必要がある。遅くなればなるほど本人への負担は大きくなる。先日、校則に合わない下着を着用している生徒が学内で脱がされるのが人権侵害だだのというニュースが出ていたが、本人の自己責任。校則でルールを定めているのにも関わらず、それを逸脱しているのだから。こういった逸脱は掛け算順序を守る守らないということと比べたら些細なことだ。野放しにするから、高校生になって、肌着なしで椅子に座る目に合うのだ。
小学生にもわかる問題が小学生に教えられなくなっちゃうね。 195について 1×95 = 19×5(=95)が成立すれば 1995について 1×995 = 199×5、19995について 1×9995 = 1999×5、199995について 1×99995 = 1999...
掛け算の逆順を認めると証明できなくなる問題を教えて