2020-12-02

ダイの大冒険新旧アニメアバントラッシュのシーンを見て思うこと

https://www.nicovideo.jp/watch/sm37888660

https://www.youtube.com/watch?v=MtOSegYRd_s

アニメは一切見てなかったのだが、新アニメの方でポップが投げて渡した剣をダイが受け取るシーンが「マジでないな…」ってなってしまった。

アニメの方は、ピンチのシーンでポップが剣を取りに行ってダイに向かって投げて渡すという予想外?の行動に対して、ダイ視線の移動もしなければ、剣を受け取る際にノールックで受け取るっていう昨今の等身大ではない厨二チート主人公文脈(なろう系とか)のような「薄さ」を感じてしまった。(ダイの大冒険という原作文脈が全く感じられない)

もちろん今まさに必殺技を放とうとしてる強敵対峙しているのだから、一瞬でも敵から目を離すことは致命的であるので、大変合理的判断だと言える、それが可能であれば。

一方旧アニメの方は、ポップの意外な?行動に対してダイちゃん視線を移動して「ポップ!」って言葉で反応してるし、投げられた剣を掴むときちゃんを剣を見ながら掴んでて、ダイの幼さや未熟さのような最低限の等身大表現がされてる。(当たり前の話だが、ダイは投げられた剣をノールックで受け取れる達人のような存在ではない)

あとポップが剣を投げる時もちゃんと逆手で取ってから投げてるのと、ダイから名前を呼ばれた後のポップの「うん…!」から「(ダイ、わかるよな…!)」感がすごい伝わってきて、2人の信頼関係みたいなものも感じられて大変良い。もちろんこの後には「アバントラッシュ」だ。

アニメはあれだけのシーンにダイの大冒険の文脈ちゃんと凝縮してて、この作画演出?をセル画時代1991年に週1アニメでやってたんだから、作ってた人達マジでアニメ制作人生とか命とかすべてをかけてたんだな…、と尊敬の念を抱かずにはいられない。一体どんだけのカロリーアニメ制作に注ぎ込んでたんだよ、と。(声優さんの演技も相当やばいのだが…)

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あと、もし本当に新アニメの描画が「等身大ではない厨二チート主人公文脈から来ているのかってときに(*1)、作り手(供給)側がそういう意識になってるのか、受け手(需要)側がそういうものを求めているのか、どっちによる影響なんだろうか、というのも少し考えてしまった。

作り手側の話だった場合、昔のこういったものを作ってた人達経験技術みたいなものはどこに行ってしまったんだろうな…と。ダイの大冒険という原作は一切変化していないと思うけど、作り手側の趣向が昔から変化してしまったのだろうか。受け手側だけの話だった場合、「最近の子にはこういうのがウケるのか…俺も歳を取ってしまったのかもなぁ…」ってことなのかもしれない。

ただ今回の自分感想は、比較映像を見たから出てきただけの感想なのかもしれず(*2)、新アニメ単体で見たときは何も思わなかった可能性もある。

自分記憶で美化されているかもしれないが、旧アニメは偉大な先人達が作った名作アニメなので、全く同じものをそのまま作るというわけにも行かない難しさの中で、新アニメスタッフの方々には引き続き頑張って頂きたいなぁ、とも思った。

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*1: アニメに関して完全なド素人なので推測からして間違ってる可能性もあるが、自分が思ってしまった感想なので

*2: 繰り返しになるがド素人なので

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