かつて留学のためにVISAをとるべくある国の大使館に行ったとき、そこでひとモメ起きているのを目撃した。
おばちゃん職員の受付に、そこそこ日本暮らしの長そうな外国人のおっちゃんが並んでいたんだけども、書類に不備が複数あったみたいだった。
おっちゃんの方はあんまり攻撃的な感じでもなく、○○がないと言われたらあっそうなんですかというようなリアクションを返してたのに対し、おばちゃん職員は全ての言葉にトゲがあって超怖かった。
「○○がないなら駄目ですね。もう一度来ていただくしかないです」みたいなことをスゲー冷たい口調で言っていた。まあ口調が優しかろうと冷たかろうと不備があったらダメなことに変わりはないんだけど、それにしたって言い方!言い方!と思って俺は見ていた。
おっちゃんは出張?学会?か何かのために外国に行こうとしているが、発行にかかる時間的に間に合わないということがわかったらしく、けっこう絶望している雰囲気が背中から伝わってきた。
でもおばちゃんはとりつく島もなく(仕方ないけどさ!)、「とにかく、それは発行できません」というようなことを言って話を打ち切った。
おっちゃんは受付の前で立ち尽くしていた。俺でも立ち尽くすと思う。
ここからがいちばん心が痛んだパートで、おばちゃんはそこに追撃をかけた。
「ですから発行はできないので、そこに立たれていても無駄です。邪魔になりますからどいてください」
マジでこんな感じのことを言った。完全に正論ではあるものの、まったく関係ない俺の肝も冷えるくらいに怖い言い方だった。
おっちゃんはスゴスゴと横にズレようとして、そこで財布の小銭を床にぶちまけてしまった。おばちゃん職員はそれをみてため息をつかんばかり、というか実際ついていたような気もする。心底ウザそうな顔をしていた。
全体的に張り詰めた空気のなか、小銭拾いを手伝いに行く勇気も出ず、背中を丸めて床を探るおっちゃんの姿を見て俺は他人事ながら泣きそうになった。
そのあたりで自分の順番が来て、俺は俺でちょっとした不備があったりしたから記憶が飛んでいる。
ただ覚えているのは、外務省公式サイトに載っていた「手続きに必要な書類」のなかにあった封筒を忘れていたことに手続き終了後に気付いて、わざわざ買ってもう一度大使館まで行ったのに、件のおばちゃん職員に「封筒は必要ありません。知らないんですか?」みたいなことを言われてスゲー冷たく追っ払われたことだ。
実際手順が変わっていらなくなってたみたいなんだが、サイトにそれは反映されてなかったし、張り紙もなかった。なのになんでそんな言い方すんの?外務省ホント嫌い!全員死ね!と思いながら帰った。
東京に行ったのはそれが初めてで、赤坂のチョーお高くとまった雰囲気・クソ嫌なおばちゃん職員・電車内で耳に入る東京弁の不快な響きなどが相まって俺は東京すらすっかり嫌いになってしまった。
大使館は最悪
東京のおばさん特有の東京弁ってあるよな。ザーマス言葉にちょっと似てる
まあおばさんの言い分も聞かないとわからない 日本人でもアレなので 多国籍だときつめの態度出なきゃ持たないのかも知らん