ここでの「描けなくなった」というのは中傷されて、とか攻撃されてとかじゃなく、ただただ描けなくなったという話だ。
1か月前ツイッターアカウントを消した。フォロワーは4桁そこそこいるアカウントで、4年そこら二次創作を楽しんでいた。
そこではBLのカップリングの萌え語り、絵をあげることを主にやっていた。たまに同人誌を出したりなんかもしていた。しかし私生活や今のコロナ流行、オタクたちの学級会に疲れ果てて消した。
ただ普通に仲の良いオタクとは別の連絡手段があったし、そのジャンルのことも好きだったから二次創作をやめるつもりはなかった。気持ちが落ち着いたらまたすぐ戻ろう、と思ってたからアカウントでのあいさつなんかも特にしなかった。
しかし3日経っても1週間経っても1か月経っても二次創作はできなかった。
最初の方はROM垢やpixivで他人の二次創作を見て楽しんでいた。でもそこで目に入るジャンルへの不平不満が嫌でその頻度も減っていき、1週間くらいする頃には全く見なくなってしまった。
時間ができたから絵を描こうとした。でも今まで描いてきた推しキャラクターの絵がどうしてもうまく描けない(リハビリと称してほぼ初めて描く創作イラストは、普段よりも力を込めて完成させることができた)。
次にあるかもしれないイベントに向けてあった描きかけの同人誌も、もうどうやって描いたらいいのかわからなかった。
一度書いてみたかった小説も、以前は得意でよく描いていた簡単なデフォルメイラストも、全部だめだった。二次創作ができなくなった。
しかし、こうなってしまっていても原作のことは相変わらず好きで、この期間も原作を追い続けている。ストーリーやキャラクターたちの心情に心揺さぶられる。でも以前よりはフラットに作品を見るようになったと思う。そこから考察を練ったり、空白の間を妄想したりということはしなくなった。
もしかしたらツイッターアカウントがあることでジャンルや推しキャラやCP等に強い感情を向けることを自分に強いてたのかな、と思う。
確かに今でも私はそれらが好きだしその気持ちが軽くなったとは思いたくないけれど、その「好き」を表現してツイッターアカウントという他人に見せるものとして昇華する際に、自分を必要以上に削っていたのかなと思う。
多分、私はとっても疲れていてコンテンツに強い気持ちをぶつけられる体力がなくなってしまった。
昨日、部屋中の推しのグッズ(公式、同人どちらも)と同人誌を段ボールにまとめ、封をした。飾られているこれらを見ることにもなんだか疲れを感じるようになってしまってた。