2020-06-21

偏差値の高いバカの作り方

増田の高3の弟は成績優秀だ。

正確には勉強量がすさまじい。つまり天才というよりは努力家であった結果だ。

弟は早生まれというのもあり、幼少期は割と「知恵遅れ」と評価されてきた人間だった。

そして中学生の頃、テスト悲惨な点数に両親がキレた結果、厳しい塾にぶち込まれることになる。

弟がすごかったのが、その地獄を上手く乗りこなしてしまった所にある。そこで勉強する習慣と楽しさが身についた結果、彼の成績は劇的に上がった。

今までどちらかというと頭が悪い方だったのに、トップレースに参加できるまでになったのだ。

志望校も、最初志望していたA高校から10偏差値の高いB高校に変わった。

最終的にB高校には落ちてしまったが、今は同レベル帯のC高校で成績優秀な優等生として生きている。

そして今、W大学やKO大学を目指して受験勉強中だ。もはやかつての「知恵遅れ」は見る影もない。

だが私は、そこからまれようとしている「お勉強けが出来る奴」の息吹を感じないではいられない。

弟はここまで勉強ができるようにはなったが、勉強以外のスキル特にない。

難しい数学の式を解けるし、英単語をとてもたくさん覚えている。しか日常会話レベル慣用句を知らない。

例えば「味を占める」とか「開いた口が塞がらない」とか「板につく」などを知らないらしい。

「知っといた方がいいよ」と言うと「国語受験科目ではないか大丈夫」と言う。そういう思考パターンで生きている。

これといった特技がない。パソコンが使えない。情報アンテナが弱い。教科書以外の教養を見つけようとしない。

友達が考えた遊びに付き合うだけなので自分から何かを企画することはない。つまり調べない。

もしかしてこいつは、「お勉強けが出来る奴」「偏差値けが高いバカ」……そちらに向かっているのではないだろうか……?

まあ、今は大学受験の事だけ考えるしかないと思うのだが、このままでは大学生になってもこんな調子なのかもしれない。

しか学歴があった方が世の中は有利だ。だが使えない高学歴の行き場はどこなのか?

高学歴就活は、受からなければ会社レベルを下げればいいというものではない。ある程度まで行くと、必要以上にビビられたり、冷やかしを疑われたりして落ちてしまう。

余計なお世話なのかもしれないが、どうしても先達として心配せざるを得ない。

弟はどこから来るのか。弟は何者か。弟はどこへ行くのか。

  • 官僚になって、汚職で終わる

  • つまりお前は弟に嫉妬してるんだな

  • 国語まともに勉強しなくても言えるのなんて慶應で私立専願ぐらいしかないが どっちかというと「勉強」だけできるというよりは「勉強もそこまではできないがリソースの突っ込みどこ...

  • いまや~~だけできるバカでもネットが少し使えれば金になる。パソコンなんて大学に行けば自然に使えるようになる。

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