2020-03-01

永訣の朝

 眠れないし、書いて吐き出すことにした。

 一昨日まではのんびりしていた。大学生活も3年終わり、コロナのおかげで公然と引きこもってゲームが出来る春休み謳歌していた。脳を溶かしてる一方、周りは忙しくしていてなんか会社説明会とかやっているなとのほほんと思っていた。

 進路については特に考えていなかった。自分の将来を考えるのが怖いし、考えてしまったら3年間続いてきたデカダン生活永遠に手放すように思ったからだ。

 怠惰生活は3つの要素で構成されていた。動画ゲーム睡眠だ。だらだらとYouTube動画を見て、飽きたらゲームをして時間を潰し、疲れて寝る。振り返ればこの3年、時間を浪費し続けてきた。真剣に考えるのは面倒くさいし、アホなことは今しか出来ない。時間を浪費する自分カッケーとさえ思っていた。イタいコイツ。もちろん、自分は間違っていた。

 家族には何となく自分公務員志望だと言っていた。勉強もしていると口では言っていた。実際は勉強していないし毎日動画ゲーム睡眠のサイクルを繰り返していた。宣言しておけば何も言ってこないから、ずっと空手形を切ってきたのだ。

 昨日の2月最終日、いよいよ3月を迎えるにあたって急に焦り始めた。このままだとマズいと四季報業界地図を引っ張り出して適当でいいかエントリーしようと思い立った。合説がコロナで延期という報道がつい先日までは対岸の火事だったが1丁目1番地、火災旋風のド真ん中に放り出された。

 日付が変わって3月になった。解禁と共にエントリーしたもののなんてことは無い、会社説明会は概ね延期されていた。採用も進まないだろう。なんだよ。さぁ安心して横になろうと思ったら全然寝られない。不安だ、何もやってこなかった不安が今になって襲ってきた。

 もう自分は今までの能天気なフリで騙せない。いつかこうなると分かっていた。サボっていたツケを払うため、遅ればせながら戦争に参加することしか自分には選択肢が無い。

 他人責任にして逃げてきた。今回の合説全滅だってコロナのせいにしてしまえば自責に苛まれずに済むし、気が楽だろう。しかし、全ては自分責任なのだなと思わされた。事前に選考に参加していれば蜘蛛の糸を切られて窮することも無かっただろう。

 大学モラトリアムになっていないことも、コロナの余波も、責任をそれらに押しつけてしまえればどんなに楽だろうか。ルールを知らずに浪費していた自分はここから立ち上がるしかないのに。

 面倒くさくなって寝込むこともあるだろうから、そんな時はここに書きに来てサッパリと忘れることにする。今までの自分と永訣する意を込めて。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん