2020-01-21

バンゲリングベイというクソゲー

バンゲリングベイって酷いゲームだったよね。

あの操作性の悪さは当時の最悪の部類に入る。

思った場所に止まれない。爆弾投下まで1秒くらいボタンを押し続けなきゃいけない。

他にもいろいろある。

ダメージが蓄積して空母に帰ろうとしてもどこにいるのかわからない。

戦艦が強すぎてまともに戦えない。

ターゲット工場破壊するには爆弾投下しかないけど

移動しながらだとまず当たらないか工場の真上で止まって

搭載している爆弾を全部落としていく。

その間に戦闘機が画面外から急接近して

避けられない速度で攻撃してくる。

戦闘機が来なくても爆撃機空母に爆撃を開始して

キュンキュンアラートが鳴る。

おい、待てと。

戦闘機攻撃をかわしつつ、工場に爆撃しつつ、アラート対応とかできるわけないだろと。

挙句の果てには2コンのマイクで敵を呼ばれたりする。

おい、待てと。

マイクうるさすぎだろと。

あのストレス子どもが耐えうる限界を超えてたな。

でもさ、せっかく買ったんだしって何度もやってると

少しずつ上手くなってくるもんで

苦手だったラジコン操作にも慣れ

空母の離着艦もスムーズになって

どうにか1面クリアできるようになった。

それから工場場所も覚えて、

どこから順に破壊するか戦略を立てて

敵の駐機場で爆弾補給とかしたりして

そんなこんなで、やってる内に楽しくなってきた。

最終的には5面くらいまでいった。

でもそれだけじゃ終わらない。

そう、強敵が俺を待っている。

戦艦を撃沈するのがこのゲームの裏の楽しみ方。

戦艦は完成すると出港して

近づくと誘導ミサイルをこれでもかというくらい連発してくるし

数分後にはこちらの空母破壊してしまう恐ろしい兵器

でもその恐ろしい兵器も建造中なら無抵抗で撃沈できる。

ステージクリアを目指すなら建造中に破壊するか

終盤ならあえて無視してクリアに専念するところだ。

だがそうじゃないんだ。

あいつが俺を呼んでいるんだ。

あいつと戦わないことには俺は生きる意味を失ってしまう。

ミサイルは絶え間なく飛んでくる。

一瞬の油断も許されない。

極度の緊張感の中で難易度の高い移動しながらの爆撃を何度も繰り返さなくてはならない。

しか工場と違ってあいつは速度こそ遅いが移動している。

だめだ…こんなの倒せない…。

何度もチャレンジするがそのたびに返り討ちにあう。

それでも俺は諦めなかった。

ミサイルを上手く誘導しつつ当てずっぽうで爆弾を落としていく。

1発当たった!

それだけで奇跡だった。

その1発が頑張ればいける!と思わせてくれた。

戦艦を想定して工場相手に移動しながらの爆撃を反復練習した。

長い戦いだった。

途中で戦闘機が加勢してきたり、爆弾が切れて補給したりしながら

やっと撃沈できた。

これほどの満足感は当時のゲームじゃ考えられないレベルだ。

課金アイテムで強くなるわけじゃない。

自分操作だけでそこまでいく過程と達成感。

そういうのがゲームの楽しさだと今となってつくづく思う。

何気に世界観演出ファミコン初期なのに良くできてるんだよなあ。

やられたときのギュンギュン鳴って操作不能になるとことか好き。

そしてそのまま工場戦艦ダイブして”死なばもろとも”できるのも好き。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん