慌ただしい日常の中で数年後、なぜこのとき転職を決意したのか理由を忘れそうな気がしたのでここに書いておく。
きっかけは信頼していた先輩社員の転職だった。有能だが人のいい先輩だったので僕より先にやめることはないだろうと思っていたら5月にあっさりやめてしまった。
以前からやめたいと思っていたのだが、その理由はいくつかある。
別に子会社でもないのにうちの部署だけ謎に隔離されており、働くフロアやslackワークスペースが隔離されていること、
横断的技術推進部署があるにも関わらずうちの部署だけはそこから覗かれていること、
esa.ioなどドキュメンテーションベースがこれまたうちだけ隔離されていること、など。
おまけに部署の売上は10年以上前のガラケー時代のサイトの会員がそのまま移行して毎月ほとんど気づかず払っている会費に依存していた。いわゆる幽霊会員だ。
入ってから5年、それなりに頑張って働いてきたがそれが成果に紐付いている実感がないこと、成果とのヒモ付で議論されない理由が入社後ずっと立ってからわかった。
つまりこの部のエンジニアの努力はここ数年なんの成果も生んでいない。
この問題の主要因は何を作るべきかを決める人間、つまり部長にあるのだがこいつが何も成果を出さない、出せていないにもかかわらず7年以上に渡ってその地位に居続けているクソ野郎で僕ら平ではどうしようもないという無力感がはびこっていた。
まあ、つまりそういった環境というより部長に絶望したっていうのが主な理由になる。
同僚の中にはいい人間もいたし、世話になった上司もいたがここにいてはこの無力感に体を侵食されて何もできなくなる未来が見えていた。
最後の奉公とばかりに内部監査や外部弁護士にパワハラの証拠を送ったり、会長へメールで改善要求を直訴したがどうにもならなかった。
新卒で入社した会社で愛着もあった。これから何十年でも働いてもいいと思える上司・同僚だったが、現実的な話この会社が10年後も健全に独立経営していられるかも怪しい気がしてきた。