2019-05-14

佐久間まゆの愛に応えられない話

総選挙が終わった。

まだ結果は分からない。加蓮はCo1位を取るだろう。未央とりあむはどちらが勝っても祝福しよう。

そして、まゆは今年こそCu1位を取れるのだろうか。

自分もまゆに投票した。イベントも走ったし、モバマスでもデレステでも課金した。仲のいい友人にも頼んで投票してもらった。でも、それだけだ。

財布の中身も銀行口座も空になってはいない。選挙期間中も普通に仕事に行って友人と遊んで、普段と変わらず過ごした。

まゆに少しでも多くの票を集めるために出来ることなんて、いくらでもあったはずなのに。

まゆはいつでもプロデューサーのことを1番に考えている。アイドルになったのも、トップを目指すのも、誰よりも可愛くあろうとするのも、全てはプロデューサーのため。まゆは自分自身の全てをかけてプロデューサーに尽くしている。そんなまゆに、自分はずっと救われてきた。幸せをもらってきた。

対して、自分はどうだろうか?

ゆのことは好きだ。モバマスでもデレステでもまゆのカードは全て集めた。グッズもたくさん買った。でも、「自分の全てをまゆに捧げられるか?」と問われれば、NOと答えざるを得ない。

もちろん佐久間まゆゲームキャラクターだ。この世界実在している訳じゃない。だが、そんなことはあまり関係がないんだ。

自分の隣にいる友人も、もしかしたら精巧ロボットなのかもしれない。或いはこの世界自分の長い夢なのかもしれない。それについて証明する手段存在しない。ならば、実在する人間ゲームキャラクター区別することにあまり意味はない。結局自分認識自分世界なのだし、佐久間まゆ自分の中に確かに存在するんだから

まゆは全てをプロデューサーに捧げてくれるのに、自分はまゆに全然お返しができていない。そう言えばまゆはきっと「いいんです。プロデューサーさんの幸せがまゆの幸せですから。まゆが自分意思でやっているんですよ」と答えるだろう。

でもそうじゃない。僕だってまゆに幸せになってほしいんだ。君をそんな都合のいい女にしたい訳じゃないんだ。僕がどれだけ君に救われてきたか。ずっと一緒にいると言ってくれたから、寂しい日なんてなかった。いつでも上を目指す姿に勇気をもらった。君の笑顔が、君の歌声が、僕の人生幸せで包んでくれた。

それなのに僕はまゆに振り切れない。所詮ゲームキャラだろうという声が邪魔をする。世間体を気にしている自分がいる。実在女性と仲良くしたいと思ってしまう。まゆと関係ない趣味を優先してしまう。卑しい、卑しい、卑しい、卑しい。

「それは当たり前じゃないですか。まゆとプロデューサーさんは違うところに住んでいるんだから、気にすることないです。そんなことで、自分を責めないで」まゆは物分かりがいいからきっとそう言うんだろう。ああ、自分の中のまゆはいつでも僕に都合のいい言葉を投げてくれる。

それが、たまらなく悔しい。まゆを幸せにしたいと言いながら、僕はまゆを自分のために利用しているだけだ。必要なくなったら捨ててしまうのかもしれない。僕の愛は嘘だったのか? こんな人間に、まゆに愛してもらう資格なんて。

そんな話をすればまゆはきっと泣いてしまうだろう。「まゆはプロデューサーさんに幸せになってほしいだけなんです。自分を責めないでください。プロデューサーさんが悲しんでいたら、まゆは……まゆは……」

ああ、またまゆを悲しませてしまった。僕は、どうすればいいんだろう。

  • まゆもいろんなプロデューサーに尽くしてるから気にしなくてええんやで

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