2019-03-29

田舎で育ったことの一番嫌なところ

文化から遠いところ。

これに尽きる。


大学に入るまでは東北地方のド田舎に住んでた。周りに田んぼか畑しかないし、列車ディーゼル汽車終電は夜の8時に終わる。

大きな街に出るには車で一時間近く走らなければイオンユニクロもない。

そんな街に18年間住んできたことによる弊害は「文化に触れる機会がなかったので、能動的に文化に触れることがない」ということ。

実家の街には映画館も、文化センター的な建物も、美術館書店レンタルビデオ店もない。

知識インプットするということに大事子供時代を虚無のような生活をしたせいかどうかもわからないけど、20を越しても映画を見たり、絵画を愛でることに全く興味がない。

結婚を考えている恋人がいるけど、どこか旅行に行ったり、お気に入り画家個展に行ったり、Amazonプライムで何回も何回もシンゴジを見ていたりする。

僕はそれを恋人と一緒に見たり行ったりするのが嫌というわけではないけれど、「前にもこれ見たじゃん」とか、「Amazonで買うので良くない?」みたいなことを言いかけてしまう。

これも文化の違いなのかなと思ったりもする。

恋人はそれなりに都会の街から同じ大学に来ている人だけど、文化の違いをまざまざと思い知らされた気がする。

たまたまそういう子と付き合っているだけかと思ったけれど、大学に入って付き合った3人の人の全てにそれが当てはまった。 (都会で育った&文化が合わない)

都内に住んでいるけど、外を歩くという行為だけでも目に入ってくる情報量全然違う、

昨日までなかったもの街角にいきなり出現してみたり、思いがけない細い道を見つけたり。

田舎じゃ一面クソ緑、歩いてもそこらへんにいるのは生きているか死んでるかわからないようなジジババ。

実家本家なので、実家にいる人間は外の世界を知らない。

父親長男で、高校卒業してからはずっと自分の町で働いているし、母親は隣町から嫁いできた。

祖父母は50年以上営農してるし、実家の町で出会って、実家の町で生きてきた。

文化から遠い18年間は、もしかしたら一生取り返しのつかないことを植え付けられた18年なのかもなぁと思っている。

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