2019-01-03

バイト日記

昨日はいつもより二時間早く出勤して、計六時間労働だった。

その前半三時間は、私の現バイト史上最高に暇な一時だった。

新人ちゃんと初めて一緒に仕事した。新人ちゃん相棒とか若奥さん(店長奥さん)とかとはすごくよく喋るのだが、私相手にはこれまでひたすら無言だったので、初めて会話が成立したときは、中々慣れてくれない猫さんが撫でさせてくれた時のような感動があった。

暇だねえ、超暇だねえ、ばかり言い合っていたのだが。

暇すぎて掃除を始めた私に、新人ちゃん

「あたしはそういう事やらないです。怠いし」

と言った。率直ー!

そうだよね、掃除なんかしたってこの店では誰も評価しないし、時給据え置きで余計な仕事を増やされるだけだし、自分がいいかっこしたいがために余計なことする無能な働き者として、仕事仲間からも嫌われるだけだ!だから君はやらなくて良い!

私も、人に流されて一緒にせかせか働きつつ、内心では何でこんなことまで私が!と恨みつらみを燻らせる系の人との勤務だったら、掃除などしない。

相棒と一緒の時なんか、相棒の目を盗んでやってるわい。

そうやって、私がもそもそ仕事をしている間、新人ちゃんレジでひたすらボーッとしていたが、新人ちゃん普段はめちゃめちゃ仕事が出来るそうだし、オーナーお気に入りなので、それで低評価を受ける事は無いだろう。たぶん。

この店では、新人ちゃんだけでなく、仕事が出来る人ほど必要最低限しか仕事をしない。レジ接客をして商品の補充が抜かりなく出来ればあとは自分仕事ではない。そういう割り切りが出来る人が、仕事のできる人なのかもしれない。

私みたいに、お給料を貰う見返りとか、敢えて私を雇ってくれたのだからとか、そういう事を考えるのは、ダメ証拠なのだろうなぁ。

実際、若い時の仕事経験が、そうさせているのだし。

ずっと、「お前の代わりなんかいくらでもいるんだぞ」と脅され続けて来たのだ。職場でも家庭でも。

それと、私がこそこそ掃除するようになった理由の一つは、昨年の初冬にあり得ない所でちょっと大きめの甲虫冬眠(に失敗して死亡)しているのを発見してしまった事である。それを見て、この店は誰も真面目に掃除をしていない事に気付き、このままでは近いうちにそれが原因で営業停止処分を喰らうだろうと思ったからだ。

ここでも、「こんな私を雇ってくれてしかノルマも課さないお店が潰れたら私の生活がヤベェ」という下らない使命感を覚えてしまった私だった。

そこからちまちま掃除をし始まったら、今度は小汚ない場所自分の手によりピカピカに変わる事の快感に、病みつきになってしまった。

こんな事したって、売り上げにはびたいち影響しないのだけどなぁ。

新人ちゃんが帰ってからも、暫く究極に暇な時間が続いていたので、私は掃除を続けていた。新人ちゃんと交代で入ったのは店長だった。

どうせ店長事務所に入りっきりになるからと、私は油断して掃除にのめっていたが、意外にも店長が私が自主的掃除している事に気づいて、素で喜んでいた。そして、

「じゃあついでに、値札ついてない商品があったら、値札発注しといてね☆」

仕事が増えた。ほらね。

仕事が一個増え、掃除も佳境といったところで、お客様がぞろぞろと来店。七時半だ頃だった。

そこから先は普通水曜日だった。

皆、お正月に飽きたのだろうか?

結局掃除は、あとラスト一段でお菓子の棚がピカピカになるのに!ってところで中断。実に半端な状態になってしまった。

  • 「お前の代わりなんかいくらでもいるんだぞ」 ファミコン世代の上司あるあるだよね リセットすればやり直せるっていう使い捨て感覚

    • お前の代わりなんていくらでもいるんだぞ のかわりに 職場の代わりなんていくらでもあればよかったのにね(T_T)

  • https://anond.hatelabo.jp/20190103104756

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