2019-01-03

掃除嫌いが育つまで

部屋を掃除できない。

きれいな部屋の方が気持ちいいよ」なんて言われても全く共感できない。

汚くたって机の前の椅子に座れればそれでいいじゃん。

今すぐ横に45リットル二袋分のペットボトルが置いてある。

別になんとも思わない。

もちろん大掃除もしなかった。あけましておめでとうございます

流行りの毒親じゃないけど、私をここまで掃除嫌いに仕上げた母の手腕はなかなかの物なので少しだけ吐き出させてください。

小さい頃から片付けは苦手だったけど、今ほどではなかったと思う。

そもそも部屋が狭かったから散らかしようがなかった。

高校卒業するまで妹と相部屋で、6畳の真ん中を二段ベッドで区切った半分で生活していたから。

感覚的にはベッド付きネットカフェに近い。

床に物を置いてしまうと部屋の中を移動できなくなるので、学習机の上くらいしか散らかす場所はない。

この学習机の上に少しでも物が増えてくると、母が机の上の物をすべて床に払い落とす。

今でもこのやり方は効率悪いよなあなんて思う。

床に落ちたノートやら教科書やらを拾うところから始まるので、なかなか整頓するに至らない。

お年玉を貯めて買ったノートパソコンももちろん落とされた。当然壊れた。

掃除の進みが悪いと夜でも構わずブレーカーを落とされる。

真っ暗の中では掃除ができないのでそこで切り上げて寝るしかなく、散らかり方はひどくなる一方。

朝日が昇ったら母が起こしに来て寝ていることを咎められる。

慌てて掃除を再開し、ぎりぎりの時間で支度をしてそのまま学校へ。

高校卒業してしばらく経った頃、一軒家に引っ越した。

6畳の一人部屋をもらった。

この部屋が散らかってくると、ある日突然近所に住む祖母、母のお母さんがやってきて、母と一緒に私の部屋を掃除する。

勝手に自室の物を上から下まで入れ替えていく。

もちろん片付けが下手な私が悪いのだけど、もう子供でもないのに前触れもなく部屋の中を探って回られるのは気持ちが悪かった。

祖母ポジションを父が担当することもある。

私は10代後半で、女で、当然部屋の中に下着なんかもあるのにお構いなし。

出掛けて帰ってくると部屋の大部分はまっさらになっていて、部屋の隅にゴミ袋が積まれていた。

中に入っているのは出たゴミではなく、必要ものに分類された私物

自分の持ち物をゴミ袋にまとめられるのはなんとも言えない気持ちだし、どこに何があるのか全くわからなくなるのが嫌だった。

抗議したが、「私が掃除しないとあなたはやらない」ということらしい。

もっともなのかもしれない。やっぱり釈然としない。

そんなわけで掃除という行為に良い思い出が一つも無い。

大体の人がそんなもの無いのかもしれないけど。

もともと部屋を散らかした自分が悪いのだから、母のやり方についてあれこれ言うつもりはない。

それでも、もうちょっと何かあったんじゃないかな、と思ってしまう。

なんだかもう掃除する気も起きないし、なるようになれという気分。

最後に、もちろん掃除を後回しにしてしま自分に非があって、いい歳して母親掃除をさせていることはとても情けないという自覚もある。

でも、釈然としない。

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