安倍さんの「将棋はいいのか」発言、蓮舫さんの「2位じゃ駄目なんですか」発言並みの迷言だと思ってるし、
もうそろそろ安倍さんにはご退場頂いても良い頃合いなんじゃないかと思っているのだけれど、
それはそれとして「首相は利害関係者と交遊を持ってはいけない」という論調にも正直思う所がある。
1. 相手が組織の長でなくとも「友人が所属している会社・業界だから優遇したんですね」と言われることまで考慮するなら、
一国の首相ともなれば「利害関係者」とは即ち国民のほぼ全員な訳で、
瓜田李下を忌避するなれば首相在任中はほぼ全ての交友関係を断たなければならないことになる(同職の国会議員のみセーフ?
2. しかしながら、政治を行う上ではただ首相という立場から、上から目線で俯瞰やヒアリングなどをするのみならず、
同じ立場・目線から、各業界の事情や現場の本音を耳にすることも非常に大切なことでは?
政治家批判の常套句として「現場のこと、業界のことを分かってない」というのがあるけれど、
それを知るために大切な 「人脈」 を首相在任中は断てというのは、杓子定規にして机上の空論を助長しかねない。
(現在含め歴代首相がどれだけ現場の声を反映できてきたかは兎も角。「更に悪化」と言った方が良いかも。)
また、よく「経営者は孤独」と言うけれど、一国の首相にはそれ以上の孤高を求めるというのは、
首相も首相である前に一人の人間な訳で、精神衛生上、ホントにそれが正しい政治判断力や国民の益に繋がるのか疑問。
3. 加えて、『瓜田李下』と言うならば『疑心暗鬼を生ず』とも言う訳で、人の疑念というのは何処にでも生じ際限がないもの。
加計問題にしたって極端に言えば、例え友人優遇であろうとも、それが国民にとっても益になる政策ならば然程問題は無く、
政治家が利益誘導をしたらだめ、って誰が何で言い出したんだろうな? 政治家とは地元コミュニティの代表者であって、これを中央政府に送り出すのがフランス革命の時代から「議会」...