去年のあたたかい頃だったか、森友問題に絡んで、趣味友達であるアラウンド80の元公務員のおじちゃんにあれってどうなんです?って聞いた。
ひょっとしたら、増田に投下したかもしれないけど、消したかもしれない。
・公務員は書類作りが仕事の大半、経緯の報告なども含め報告書や決裁書類を作る生き物。
・書類は必ず残っているはず。それが「政治家案件」ならなおさら。
・政治色が強いほど詳細な経緯を残す。それが政治家に刺されて無駄死にさせられないための生存戦略
・だから、書類がない、なんてことはあり得ない。隠しているだけだろう
という話を教えてくれた。正しかったなぁ。と思いだした。
籠池氏がやくざのような交渉をしたからといって、結果的に「それが通ってしまった」ことが、議員の介在をより明らかにする。やくざタッチな理不尽なゴネ方であればあるほど、行政は断れない「政治案件」であることが浮き上がる。
官僚は偉いと思う人もいるかもしれないが、実際は、民意の代弁者(であるはずの)議員の言うことを聞かなきゃいけない。民主主義だから。
「籠池がタチ悪かったってことしか分からないのに、はてサ浮かれてやがる」といった、気の抜けたビールのようなすえた臭いのする擁護が付いていたが、「たちが悪いのに通ってしまった」ことこそが、証拠だということが理解できていないか、認めたくないということなんだろう。
政権にとっては、観念して政権の直接関与を認めざるを得なければ即アウト、関与を認めずにのらりくらりと逃げたところで管理責任は問われるしで、逃げ場無しの状態。
この疑惑、金額の小ささといい、登場人物たちのキャラクターのアレな道化ぶりといい、当事者である首相や大臣の理解してなさといい、戦後最低レベルの頭の悪さというか、「クオリティの低い汚職」だなと思う。
巨悪には程遠い、虚悪というか、卑小悪というか。