内容がSFモノだった
ネタバレすると「人類の発展の終着点は全てに解が出て選択権のない世界」であり
それゆえに人間にとっての自由選択権を保護するためにラスボスはそれを乗り越えられる新たな人類を作るという話だった
また、正解するカドというアニメでも似たようなことを言っていて
宇宙人が情報を解しきってしまうために困窮して人間を使い解消したいという話だった
昔のSFは「処理しきれない莫大な情報が新たな生命を作り出す」というのがよくテーマになっていたが
現実的に処理速度が飛躍的に向上してビッグデータを管理しているものが覇権を握る世界になっていくと
「あらゆる情報を整理して解を導き出した先に待つ未来は自由選択の消失」という問題定義が主流になってきてる
つまりあらゆる物事において最適解を瞬時に導き出してしまう状態
これに個人がなったときに人は与えられた無数の選択肢の中から自由に選び取ることができるのか?
ということを問題としてみている
「その定食屋のかつ丼が一番美味くても毎日それを選択するかどうか」
既に食ったことがあるうどん定食もさして好きでもない味噌ナスだって
変化を求めてあなたは押すだろう
そして味を知っているのにそれをまた再度味わいたいと思うだろう
人間が「忘れること」「体験する欲求」2つを持ち続ける限り変化した体験を求め続ける
かつ丼を選ぶことだってできる
新しい体験性を得るために忘れることと体験する欲求が無くならない限りは保持され続ける
新しい体験性は一次的に忘れることでいくらでも繰り返すことができるし
ランダム性の中で自らの意志で最良の選択を破棄することは今でも現実に行われている
人間が自らの意志でこの欲求を取り除こうとしない限りは自由選択権は保持され続けるし
仮に外したとしてもまた付ければいいだけであり