最近、ニューダンガンロンパV3をクリアしたんだけど、悪い意味で本当に凄いゲームだった。
オチがクソすぎて盛大に叩かれる漫画は数あれど、オチがクソすぎて盛大に叩かれるゲームなんてこいつくらいのもんじゃないの。最終章の最後の学級裁判になるまで、ネットで叩かれまくってるのが理解できなかったけど、最後までやりきると全てを理解した。あれは叩かれるわ。
終盤の展開が気になるから、もう一気にやっちゃえと、眠いのを我慢して遊んでいたのに、あれは……ねえ。
ラスト以外は面白く、恐らくゲームの95%くらいは最高に面白いと思うんだけど、残りの5%がクソすぎてしかもそれで〆られるんだから、どう評価していいのかわからん。総合的に見れば面白いんだろう。でも、だからこそ、ラストのクソ展開で脱力して怒り狂うことになるからね。自分はたぶん、人には絶対勧めないな。遊ぶ人を選ぶ内容ってことかもしれんけど、その選ぶ内容が35時間くらい遊んだときにようやくわかるんだから、確認のためにちょっと遊んでみるってこともできないしね。そもそも人に勧めない方が正解か。
ちょっとここからネタバレになるけどさ、ゲーム内ゲームというネタを使ったのは、これまでも自分が遊んだゲームでは「かまいたちの夜2」と「うみねこのなく頃に」というゲームがある。うみねこは別方面で怒ることになったけども、ゲーム内ゲームという設定はそういうもんか受け入れられたし、かまいたち2も同じ。だからこれ自体はそんなに怒るもんでもない。で、なんでダンガンロンパV3は怒り狂ったかといえば、ゲーム内の人格や過去の背景も完全に捏造されたものって設定にしちゃったから。先に挙げた2つは、そこまでしなかったからね。
だから、ゲーム内でキャラクターが主人公との交流で明かしてきた過去の自分と向き合うエピソードとか、希望を持つ話とか、そういったものがすべて、ゲーム内ゲームのただの設定扱いにされちゃったもんだから、そら脱力しますわ。オマケに現実世界のキャラクターたちは、ゲーム内ゲームとは性格が全く違い、本当にただの設定だし。何かを考察しようにも、そういう設定だからで、終わる話だから、何というか。
ダンガンロンパV3も設定資料集が発売されているようだけど、設定の設定なんて誰が読むんだろ……。だって「このキャラにはこんな事情があった!」と言われたって、それは設定であることがゲーム内で明言しているんだから「ああ、そう……」という感想で終わりそうだし。