主要人物たちが、わざわざ盛大な茶番を能動的にやって、それで1話使うってとんでもないな。
サトミの下りとか唐突な上、構成上全くの無意味だし、意図的なんだろうけれども完全にコントだね。
ちょくちょく姫が弄ばれているが、全く同情する気が起きないほど最後の最後までブレない性格なのは感心する。
このテのキャラって、いざというときは僅かな良心に目覚めたりするパターンも多いんだけれども、だからこそ逆に清々しさを覚える。
オチは脱力モノだが、記憶を思い出す方法がサラりと書かれていて、それに何ら疑問を持たない程度には私も本作に慣れてきてシミジミとした。
一つ間違えばただの自惚れにもなりやすいから、ああいう形で自覚させるのってレアだ。
懇親の告白なんだろうけれども、信じてもらえるであろう筈もなく。
追い詰められると、客観的に見て無茶なものを材料にして自己を押し通そうとするのは、結構あるあるかもしれない。
ああいう部分で親からの信頼を徐々に失った結果、熱中していた娯楽を禁止されるってことはあるだろうからね。
全ての保護者たちがそうだとは思わないけれども、普段の行いで印象悪くしてなければ、自身に纏わる多少のことは許容されたり理解はしてくれる余地があると思うんだよね。