2017-01-13

「ある日とある日」

街がある

道がある

ふと見ると道に座りだす者がいる

通行の邪魔になったりしている

歩く人々、その中には様々な年齢、性別容姿職業服装体臭

座っていた人は立ち上がってビラを配っていた

ラーメン屋がある

店員と客と内装椅子が見える

横では風が吹き、パンチラ・・・撮り逃す

おっさん携帯で喋っている

うるさい

だが、それを認識してスムーズに避けた白杖を見かける

足取りの軽い女のヒールは美しい。

その後ろにはトロトロ歩いているお婆さんがいる

遅い

だが、無意識意識か、避けていく人々がいる

さらに遅いのが来た

カップルである

周りを見る必要がない速度で歩いているから遅いのは当然

無意識でも意識でも避けようもない壁となる

不快である

だが、焼き鳥屋から良い香りがしてくる

腹が減る

煙を煙たいと不快そうに避ける美女がいる

腹が減っているので不快である

だが、見た目は良い女である

食と性、映画たんぽぽ」を思い出す

不快であるということは欲している証拠

そこに脂成分多めの親父が横を通過する

美女を撮ろうとしたのに、脂親父が前を通るし暗がりでシャッターを切ったのでブレた

親父がブレた!美女は写ってない!!

おっ親父が焼き鳥屋に!!

財布を見る・・・親父が羨ましかった

脂は伊達ではないことを知る

視覚臭覚が混ざったトランス状態で駅へ向かう

10:30

子供が一人で歩いている

塾だろうか

先程のような人々が全員、足早に歩いている

早く帰りたいのだろう

子供はこれから帰るのだから、寝るのは夜11時を過ぎるだろう

駅員は外人と揉めている

横では外人に道案内をする日本人がいる

駅員に終電時間を聞いたら親切だった

呑みに行った

そこに異国の女性がいた

何か違う魅力にため息が出た

たぶん、記憶ではフランス人だろうか?忘れた

だが香りは覚えている

酔った足取りで撮ってみた

碌でもない

すまない、良い香り推定フランス人

梯子

ドイツ人ジャーナリスト出会

彼は憤っていた

インテリジェンスについて学んだ

感情と実利と知識が分かった上で、彼は酔って憤っていた

冷静で熱い奴は嫌いではない

梯子から放水

ストッキングを久々に見つめる

網目が大きいやつだ

引っ張ってみた

素晴らしかった

無意識だと網目は大きい方が引っ張りやす

始発で帰る

商店街にはひと気がない

そこを歩いている毛皮の人間がいる

ビール片手に

彼は彼女である

彼女を後日、目黒で見かけた。

彼女はビラを配っていた。

おしまい

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