2016-12-26

[] CLT

CLTとはCross Laminated Timber(クロス・ラミネーティッド・ティンバー)の略称で、ひき板(ラミナ)を並べた後、繊維方向が

直交するように積層接着した木質系材料です。

厚みのある大きな板であり、建築構造材の他、土木用材、家具などにも使用されています

  

CLTは1995年からオーストリアを中心として発展し、現在では、イギリススイスイタリアなどヨーロッパ各国でも様々な

建築物に利用されています。また、カナダアメリカオーストラリアでもCLTを使った高層建築が建てられるなど、CLTの利用は

近年になり各国で急速な伸びを見せています特に木材特有の断熱性と壁式構造特性いかして戸建て住宅の他、中層建築物

共同住宅高齢者福祉施設居住部分、ホテルの客室などに用いられています

  

日本では2013年12月製造規格となるJAS日本農林規格)が制定され、2016年4月にCLT関連の建築基準法告示公布施行

されました。これらにより、CLTの一般利用がスタートしています

  

CLTは構造躯体として建物を支えると共に、断熱性や遮炎性、遮熱性、遮音性などの複合的な効果も期待できます。木の表面をそのまま見せて用いると、木目や木の肌触りを感じる心地のいい空間ができます。また、木材は持続可能な循環型資源であり、森林資源

有効活用した省CO2型の建物を建てられます

  

その他にも、工場内で一部の材料を組み立ててから現場搬入するプレファブ化による施工工期短縮が期待でき、接合具が

シンプルなので熟練工でなくとも施工可能です。災害時の仮設用住宅にパーツとして保管し、必要な時に組み立てて

利用することも考えられますRC造などと比べた場合の軽量性も大きな魅力です。

http://clta.jp/clt/

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