今回は少年ジャンプ+
転生モノにありがちなノリだとか展開をドラゴンボールで、しかもヤムチャを主役にやってしまうというインパクトがすごい。
公式が迎合するってのは戦略上ありうることだけれども、ドラゴンボールすら例外ではないんだなあ。
まあ、スピンオフではあるけれども、ある意味で『超』とは別ベクトルのリブートともいえるね。
ドラゴンボールを知ってはいるけれども、ちゃんとコンテンツに触れたことのない人に向けた“イマドキ”な作品。
或いは、偉大だけれども古いコンテンツを、寂れさせないための一環ともいえる。
これまで少年ジャンプ+を追ってきた私の中でのジャンプ+編集部は、「フットワークの軽さと、短慮さが紙一重」という評価で、今回に関して言うなら……企画した編集部の思い切りの良さを褒めたい気持ちが半分、ドラゴンボールという一大コンテンツを迎合させたのに呆れた気持ち半分かな。
試みそのものは賞賛したいけれども、その結果提供する産物についてはもう少し精査が必要だという印象。
ああ、そうきたか。
設定を後で盛ったともいえなくはないが、辻褄は合う。
便利な能力だと思ったが、存外サスペンスできているじゃないか。
リースにとっての信頼という解釈は一見すると倒錯しているが、信頼というものが不確かなものである以上、裏切られる可能性も込みって考え方は地に足がついているな。
最後新たなキャラが登場して、理念からしてリースとは相容れない存在であることは間違いないが、言動からして大分きなくさいな。