"党員ではない有権者はずっと思っていたはずです。「絶対に当選しないと分かっているのに、なんで共産党は全ての選挙区で候補者を立てるのだろう」って。それに、同じ野党から出馬し落選した候補者は、絶対に心の中で「あの票があれば当選したのに」って、愚痴こぼしてますよ(笑)。"
"いまの政治は、あくまで「党員」のためのものであって、普通の市民には開かれていないように感じました。"
"日本での呼びかけって「選挙に行きましょう」っていうのがほとんどじゃないですか。「選挙行こう」と呼びかけるというのは、意味ないとは思いませんけど、一方で、誰に入れて欲しいのか、何で投票して欲しいのかってことを、もっと有権者が主体的に呼びかけてもいいと思うんです。"
"例えば、みんな街宣カーが名前を連呼するのを不思議がるのですが、あれって、候補者がいない場合は、走行中の選挙カーは基本的に名前の連呼しかできないんですよ。こんなの完全に日本だけのカルチャーです。名前を連呼してもそんなに意味ないでしょう。法定ビラに政策や推薦人名を載せることはできても、候補者の名前を載せることは禁止されています。いやもうこれとか訳分かんないでしょう? もらった人は誰のビラだかパッとみても分からない。実際、これ何のビラですかって聞かれたこともあります。"
"他にも、公示日を前に候補者の実名が入ったものは配れないので、候補者は名前じゃなくて「本人」って書いたタスキをつけてたりね。なんで実名じゃダメなの?って。それから、昔は30日あった選挙期間ですが、今では12日間になっていて、あっという間に終わってしまいます。ほんと不思議なことばかりです。"
"今回の選挙は投票率こそ低かったですが、それでもはっきりしたことは、与党に比べて野党は、若者にとって魅力的っていうか、ちょっとここに懸けてみたいなっていう政党になり得なかった。"
"人に対して向き合おうとする姿勢みたいなものが、人間っていうものを相手にしようとしてるっていう意味では自民党はすごい。ただ正しいことを言おうって感じじゃない。例えば、1人でも手を振ってくれる人がいたら車を降りてあいさつに行くとか、そういう選挙の作法は野党より、徹底されていると思う。"
"組織の足し算だったら結局組織が大きい所が勝ちますから。それだけやってても野党が政権を取ることはないでしょう。そもそも、自民党も公明党も民進党も共産党も、党員の高齢化がハンパないんですよ。そもそも国会議員の平均年齢はものすごく高いけど、あと20年たったら現役の国会議員はほとんどいないはず。50代でさえ青年部ですから(笑)。"
"今の日本の選挙は本当に50〜60代の人が支えているようなものなんです。このままいけば、ノウハウを引き継がれないままに突然バトンを渡されるような気もします。"
わりとまとも