2015-08-06

うんこ漏らした話

うんこを漏らしたことはあるだろうか。私は大人になってから、初めてもらした。29歳である

もし、漏らしたことのない人がいれば、参考に読んでいただきたい。

その日私は夏休みを取り、山歩きをしに行った。山の麓には名水を使った蕎麦屋があり、まず腹ごしらえに、ざるとエビ天を注文した。

私はダイエットをしており、考えてみたらしばらく揚げ物を口にしていなかった。しかし、山歩きをするから今日はオッケーだろう、と解禁した。

久々のてんぷらは大変美味であった。

完食したが、胃にもたれたような嫌な痛さを感じた。しかし日頃滅多に腹を壊すことがないので、気にとめなかった。

休みもそこそこに山歩きを開始した。森林浴と川のせせらぎに癒され、大変いい気持ちであった。

ひんやりとした空気に当たった時、便意をもよおした。山頂付近トイレがあると看板にあったのを思い出し、そこですればいいやと思った。

山頂に辿り着き、トイレに入ると、まさかの修理中であった。

ちょっとまずいな、と思った。便意は強くなっていた。一瞬、異性のトイレに入ってしま選択肢も浮かんだ。しかし私は、鉢合わせした時を考えてそれを打ち消した。恥ずかしい。まあ我慢できるさ、と。これが最大の判断ミスであった。人前でうんこを漏らす方が恥ずかしいに決まっている。しかうんこを漏らすと恥ずかしいだけじゃなく、すごく大変なのだ

山頂を後にし、3分の1ほど下ったとき、腹から「ギュルルル」という音が聞こえた。うんこ下痢である合図である。そして激しい腹痛が襲った。私は戻るか、戻って異性のトイレに入るか考えた。しかしここでも、否、下ることを決めた。急いで下山した。間を空けて、何度も波がやってきた。今すぐ道を逸れ、草むらの中でしてしまいたい誘惑に駆られた。私は29歳独身女性であった。周りには、綺麗な空気と大自然を満喫する女性たちや夫婦がいた。その中で尻を出す勇気は、私にはなかった。

下界までもうすぐなはずだが、中々つかない、という時、ようやく見覚えのある登山入り口が見えた。もうすぐだ、そう思った時また波がやってきた。不思議なもんで、これはダメなやつと、分かった。ば、と一回出口を出ると、次々と勢いよく飛び出し、しばらく止めることができなかった。肛門付近にもったりと重さを感じた。どうしよう。そう思った私は、なぜか走り出した。この場に似つかわしくない、異様な臭いがした。最初自分臭いだと思いもしなかった。すぐに、くるぶしの内側あたりに生暖かいものを感じた。どうしよう。今度は口にだしていた。パニックになった。向かいから女性二人が歩いてきた。どうしよう。足元は怖くて見れなかった。すれ違った後、女性たちの「わぁー本当だー」という声が聞こえた。もう人生終わりだ。振り返らず走った。ようやく見つけたトイレに駆け込んだ。

ズボンを下ろすと、忘れていたが生理ナプキンをしていたので、大惨事には至っていなかった。くるぶしも汚れていなかった。あれはなんだったのか?たぶん、うんこの熱が足を伝い降りてきただけだったのだ。意外にもズボンほとんど汚れていなかった。うんこを済まし、尻の周りをどうにか拭き取り、パンツビニール袋に詰め密封し、ノーパンズボンはいた。着替えがない。しかも車は新車で、座布団もなかった。もしズボンも汚れていたら自分はどうしていたかと肝を冷やした。

私は伝えたい。座布団大事である。そして、ウェットシート、下着、外に出れる服上下は車に積んでおこう。そして、ちょっとまずいな、と思ったら、漏らした時よりマシだと考えて行動しよう。

誰にも話していないが、これが私のうんこを漏らした話である墓場まで持っていく。

  • 詳細なレポートありがとうございます。 2回抜きました。

  • 呼んだ? 山に登ったらレインパンツ持っていないの? 車で行ったのなら、帰りにどこか温泉に行かないの?着替えないの? そもそもトイレがある山頂って聞いたことが無いし、故障中...

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