ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えりというアニメが今期放送されている。
日本国内(銀座)に突如開かれた門から異世界の住民が日本へ侵攻を開始し、多数の民間人の死傷者が出ることになる。
そしてその自衛隊と異世界住人との交流と、政治的闘争そしてそれに伴う自衛隊員と異世界住人の奮闘を描く
というのがGATEの主な内容だ。
現在4話まで放映中だが自衛隊という特にデリケートな話題を扱っているだけあって、あちこちでやれ正しい、正しくない、いや気持ち悪いだのと紛争になっている。
http://b.hatena.ne.jp/entry/blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1848180.html
http://anond.hatelabo.jp/20150717111517
http://h.hatena.ne.jp/yellowbell/11539586800175745164
さて、問題になっている部分の多くが政治的な部分と自衛隊の心理的描写に関してである。
作品としては賛否両論有るだろうしここで具体的言及は避けるが、今回の騒動を一通り確認した上で現実のシミュレーションとして考えた時恐らく似たような反応であふれるであろうことを想像した。
もちろん現実に自衛隊員が日本国外の特定地域に派遣されるというようなことになるのであればこの比ではない規模の騒がれ方はするだろうが。
しかしながら自衛隊員の心理に関する部分に関しては特筆に値する現象だ。
今回、自衛隊員の人たちをサイコパスのように見えるとした方達がいたが、おそらくこれはほぼ現実に適用されうるのではないかということだ。
つまり何らかの事情により戦地に派遣されてしまった自衛隊員達はほぼほぼ同じような精神病質者であるとみなされることが容易に想像できる。
いくつかの情報を参考にしたところPTSDになる確率は全体の15%。
これは相当多い数字のように見える。実際日常生活を過ごしている人と比べた場合特筆して高い値になるだろう。
しかし、これは残り85%はPTSDにはならないということをも示している。
つまり、戦地からPTSDにならずに済んだ85%の人たちは一部の人達から人殺しのサイコパスであると叩かれるということである。
当然自衛隊員はあくまで平静を保とうとするので一見すると非常に冷静に見えてしまう。これはゲートで描写されている自衛隊員を見てサイコパスであると感じたのと全く同じだ。
PTSDとは言わずとも自衛隊員それぞれに思うことや考えていることは有るはずでしかしそれは表に出すことは許されない。
このアニメは図らずも自衛隊を派遣した場合(いやあるいは何らかの敵対勢力が日本の領土に迫り撃退した場合と考えてもいい)の我々日本人の反応の未来を予測しているように見えてならない。