■安保法制についてモヤモヤしていること(随時更新)

＜賛成派に対して＞

• 今回の法案によって抑止力はどの程度高まったのだろうか。具体的には、中国や北朝鮮の装備に対してどこまで対応できるのか。
  • 「信頼に足る脅し」となる装備品を備えるかどうかと、法整備は別の問題として考えるべきか
    • 中国のA2AD戦略に対する有効な対抗策を日本(アメリカ)は持っているのか／持ちうるのか
      • 遠藤誠治編（2015年）『日米安保と自衛隊』をあとでチェック

• 例を具体的にしすぎると、近隣諸国を刺激してしまうということがあるのかもしれないが、もうちょっと頑張って欲しかった。
  • 例えばサイバー戦争・ロンリーウルフ型のテロなどの対応にはさらなる法案の整備が必要なのでは。

＜反対派に対して＞

• 「憲法違反」と繰り返すのは結構だが、どこがどう違反なのかを公式サイトなどできっちりと説明してほしい。例えば、こちら(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150712-00000001-wordleaf-pol)やこちら(http://www.bengo4.com/other/1146/1287/n_1774/)を読む限りでは、違憲だと言い切ることは難しいだろう。そもそもそれは最高裁が判断する事柄ではないか。

• 「自分たちは正しいことをしているのだから、どのような手段で抗議しても許される」かの如き主張は、品がなく却って支持を失うので辞めるべきではないか。

• 「自民党感じ悪いよね」のような、印象に訴えかける方法はふわっとした世論を作るだけで、長期的には運動を利さないだろう。

＜両者に対して＞

• 図やわかりやすいフレーズを使用した宣伝も大事だろうが、具体的な条文や専門的な知識を盛り込んだ「硬派」な説明ももっと求めたい。「どうせ国民は読んでもわからない」という思いがあるのではないか。例えば自民党はこのような(https://www.jimin.jp/news/prioritythemes/diplomacy/127734.html)ページを作っているが、民主党はわかりやすさメインのよう(http://www.dpj.or.jp/article/106715)。反対派の急先鋒であるSEALDsでさえこの(http://www.sealds.com/)ようにあまり具体的とは言えない(7/19閲覧)。

＜憲法とその周辺＞

• 「明確に違憲」？？
  • 個別的自衛権の根拠条文も存在しないので、条文がないから違憲とも言えない
  • 解釈の変更という立場に立つ井上武史氏: http://www.tv-asahi.co.jp/hst/info/enquete/25.html / http://www.asahi.com/articles/ASH7974STH79UTIL04V.html
    • この朝日新聞の「安保法案学者アンケート」シリーズを呼んでいると、かなりグレーゾーンであるようにしか思えない。少なくとも「明確に違憲」と断定はできない。だからこそ、議論がわれるのであろうが。

Permalink | 記事への反応(3) | 00:58

ツイートシェア