例のサイトを見た時に、あの議員だろうな、と直感した。彼が自民党候補を100人落選させる運動をする、と公言していたこともあったが、ヘッダーのデザインと前文の言い回し、そしてお決まりの"99.99%の人達へ"。「永田町恐怖新聞」もそうだが、主張の正当性を考慮する以前に、はっきり言って嫌悪感を覚えた。
果たして、あれがウケるとでも思っているのだろうか?それとも、それが受け入れない私は"99.99%"に含まれないのだろうか?あれに好感を持つのは元々彼らの活動を支持する人達だと思うのだが……。
前にも似たような事を思ったことがある。念仏のように「フクシマの真実」とやらを唱え続けるアカウント。陰謀論を平然と語り、犠牲者が出るたびに喜ぶ面々。死んでもいない福島の子供たちの葬式など、自己満足のようなデモ行進とパフォーマンス。正しければ何をしても許される論理がそこにはあった。
勿論、そうでない人達がいることは分かっている。分かっているからこそ、その「お仲間たち」の行動を容認することができない。
彼らは外側の人々に啓蒙をしているようで、結局は内側にしか興味が無い。内輪ネタを見せつけられるのは不快であっても見なければいい話だが、政治や社会問題でそれをやられては堪らない。
彼らは99.99%の人を救うと言って、自分達の意見に賛同しない者は敵だとみなす。それは恥晒しの排外主義者共と同類ではないか。
或いはこうも言える。どちらの急進派も自分たちが正しく、それ以外は敵だと考えている。一方はそれを宣言し内部を結束させ、もう一方はそれをひた隠しにしているが、水面下では似たようなことをしている。「脱原発派だけどTPP賛成というのは嘘つき」「TPP推進派は『向こう』に行ってくれたらいい」が本音なのだし。
仮に自公が過半数割れしたとしても、民社共が政権を取るどころか、維新か次世代あたりの新自由主義者が入閣するのではないかと思うのだけど、まあ、安倍政権さえ倒せればいいと本人も言っているし、たとえそうなったとして、誇りはすれど責任は取らないのだろうな。なにせ、「悪の安倍政権を倒したのは俺達」なのだから。