世間ではセクハラヤジが問題となっていますが、あの問題の本質は議会で中傷ヤジが蔓延していたことにあります。
たまたまヤジの内容がセクハラで、議員が美人さんだったから、ヤジを言った議員をぶっ叩こうなんてアホのやることです。
誰が被害者であろうと、議会で発言者を冷やかしたり中傷したりするような、議事妨害・議会への侮辱的なヤジはいけないことです。
ヤジとはまったく関係なしに、日本は統計的に女性差別的な社会であるといえます。
今回のヤジ騒動を利用して女性差別の国民的認識度を向上させたいと思っている人たちがいるようですが、
統計的な事実や論理的説得によらず、国民を同情の引き、扇動することに正しさがあるとは思えません。
id:entry:201418546
特によくないのが、上のリンクにあるように、海外マスコミを活用し外圧を利用して日本社会を変えようというアイディアです。
他人の記事で自分の意見を言わせるというのは、記事の内容が記者のが無知や差別に基づく偏見でゆがめられていても
訂正される保証はないし、自分が発言の責任を負う必要もないという、無責任なやり方です。隠れたヤジ議員より卑怯です。
今回のヤジ問題は、中傷の問題であると認識し、女性差別問題は自分たちの口から国民に向けて論理的に説明すべきです。
それから一部で、被害者議員の過去を暴き、被害者としての信ぴょう性を失わせ、
ヤジ騒動をつぶそうとする動きがあるんじゃないかという話がささやかれています。
法治国家では被害者が極悪人であろうと法の下に平等に扱わなければなりません。私刑禁止です。
被害者はビッチだからなにされても構わないという言動はもちろん問題ですが、
同情を買えなくなるから騒動がつぶされるから被害者の過去を掘り起こすなという考え方も問題です。
両者は表裏一体の考え方です。
被害者はビッチであるという声に対しては、ビッチであろうと中傷行為は問題であると声を大にして言わなければなりません。
ここまでだらだらと書いてきましたが、全体を見渡してみるとヤジ問題は問題の整理がされておらず、
非常に感情的ですれ違いの多く気持ち悪い議論をしているように思えます。