http://d.hatena.ne.jp/kubisime/20131214/1387035717
アイカツ!およびプリティーリズムでの3DCGの使われ方について補足したい。
一番の突っ込みどころといえる、女児向けアニメの3DCGの話でありながらなんでプリキュアについて触れてないのかというところだけど、
この記事の中でプリキュアについて触れていないのは正しい。
それは、プリキュアと、アイカツ!及びプリティーリズムでは3DCGに対するスタンスが違うからだ。
プリキュアシリーズで3DCGが使われるのは基本的にEDのみであり、半年に一度作られる一品料理だ。
そして本編のお話の中で3DCGが使われることは基本的にない。
(本編内のまこぴーのライブシーンがあくまで作画で描かれたことがその表れである)
プリキュアのED自体は言うまでもなく映像としては素晴らしいものであり、新EDの発表時点では大きな話題になるが、
放映されるのは毎週同じものであり、数週間もするとあまり触れられることがなくなるのが実情だ。
これに対してアイカツ!やプリティーリズムでは、本編内にて毎週異なる曲、衣装、メンバー、ステージでのダンスシーンが3DCGにて行われ、
そこが作品としての見せ場になっている。
そして、アイカツ!やプリティーリズムでは、ステージシーン以外の日常パート内で3DCGが使われることはほぼない。
このことで、作画パートとCGパートの質感の違いにより生まれる違和感を逆に利用し、
ステージシーンを特別なものとして意味づける効果を持たせていると考えられる。
特にプリティーリズムでは、その回で示された問題について、解決の提示や挫折、新たな問題の発露などがステージシーンを通して行われることが多く、
このような目的の3DCGの使い方は、「全編をCG化する」「作画の省力化のためにCG化する」「作画と違和感なくCGを同居させる」という
使い方とは一線を画していると言えるのではないだろうか。
(補足というか余談)
「女児向けアニメ」としての3DCGは2008年の「きらりん☆レボリューション STAGE3」から使われてはいるが、
これは全編を3DCGとするものだった。当時の技術ではお世辞にも自然な動きとは言えず、
声優をタイアップする実在男性アイドルへ変更するなどの影響もあって人気は低迷し、3年目となる本作にてシリーズ終了となる。
2009年に放送開始した「極上!めちゃモテ委員長」ではシーンによって作画とCGが統一感無くちぐはぐに使われており、
日常パート内では作画を使い、ステージシーンのみ3DCGを使うという手法は2010年の
「ひめチェン!おとぎちっくアイドル リルぷりっ」から用いられたと考えられる。
しかし、リルぷりっではステージシーンで使われる曲も少なく(OP曲含め4曲)、
また監督がマイメロディ、ミルキィホームズを手掛けた森脇真琴であったことから、
問題発生→変身して歌う→みんな元気になって問題解決、というパターンが時に
荒唐無稽に行われるところを中心に注目された作品となっていた。
「リルぷりっ」は1年間のレギュラー放送の後、全編CGのショートアニメとして
「のりのり♪のりスタ!」内で1年間放送される。
そして、これらのアニメと入れ替わるようにして始まるのが
2011年放送開始の「プリティーリズム・オーロラドリーム」なのである。
女児向けの話だからずれるけど、ラブライブもそうだったよね。 最近のロボットアニメもそうだと思う。 省力化&雰囲気の線引き。 しかし女児もアニメの3Dのクオリティについて感...
ステージシーンの印象をさらに強める効果を持っているのだ。 あ、うん… ものは言いようだよね… 最初に牽強付会乙と思ってしまう俺も汚れてしまったもんだなあ 日常パート内...