2013-11-24

セクハラから女を守ってしまった。

セクハラ現場に立ち会ってしまった、それも女から女への。

一応、芸能というか映像関係仕事をしている。

といっても、テレビ映画ではなく、ラジオ仕事だ。

ラジオ映像ってなんじゃ? と思うかもしれないが、今時はラジオでも映像機器仕事がたくさんある。

で、業界業界から社員から社員へのセクハラはもちろん、プロデューサーからタレントへのセクハラなんかもよく見かける。

もちろんいけないとは分かっているんだが、特に行動はしてなかった。

だったんだけど、この前(八月ぐらいだ)、あるイベントがあった。

所謂、公開録音じゃなくて、そのラジオを聞いてくれてる人に向けたイベントだ。

セクハラをされた側の女性は、そのラジオアシスタントをやっている子だ。

アナウンサーじゃないので、タレントさんだと思う。具体的に何をやっているかは知らない、顔はよかったかアイドルグラビア声優お笑いのどれかだろう)

セクハラをした側の女性は、そのイベントゲストで出演したアラフォー構成作家だ。(偉い人ではないが、ベテランではある)

イベントは自体はつつがなく終わり、俺も映像仕事をちゃんとこなし、もう帰ろうとしていたときだった。

その日は夏祭りか何かがあって、花火が打ち上がるということで、社屋に人がたくさん残っており、普段は定時で帰る事務の子なんかもいて、けっこうゴミゴミしていた。

なのだけれど、逆にテラスになっている所と収録ブース以外はほとんど人がいなくなっていた。

ただでさえも人通りが少ない、俺の仕事道具を置く倉庫(ちなみに三階だ)の周りは全く人気がなかった。

その近くの自動販売機の前で、構成作家タレントがもめていた。

最初イベントの内容でお説教くらってるのかなあ? と思ったけど、

構成作家の声が、仕事相手に向ける声じゃなかった。

「乳バンドみせて媚びてんじゃねえよ!」とか

スカートの中見せてみろよ」とか、もう酔っぱらいが店員さんに絡んでるような感じ。

タレントの子は「ごめんなさい」とか「すみません」とかいって謝ってるんだけど、聞く耳を持たず

だんだんと声も大きくなっていき、行動も荒々しくなっていった。

で、構成作家がそのタレントに触ろうとした時、思わず身体が動いてしまった。


まあ、気づかない振りをして「おつかれでしたー」なんて言って、自動販売機コーラを買って帰っただけなんだけどな。

一応、ちょっと見張ってたけど、その後は二人はバラバラに帰ったみたいだった。

で、俺が今更こんな話を書いてるのは、

「男から女へのセクハラときは助けなかったのにどうして、今回は助けてしまったんだろう?」ということが、自分の中で重荷になってしまったんだ。

ようするに、相手が所詮は雇われの構成作家で、女だから俺は助け舟を出せたわけだ。

間違いなく、肩書きのついてる社員からバイトタレントへのセクハラなら、無視していた。

これはもう事実として、そうだ。今まで無視してきた。

けれど、俺はたった一回だけとはいえ、セクハラから女を守ってしまった。

俺はこれから一生、セクハラ現場に立ち会ったら、女を守らないといけないのだろうか?

やらない善よりやる偽善かも知れないが、やれるときだけやる偽善というのは、自分の中で理屈が通ってなくて、モヤモヤする。

こんなことなら、助けなければよかった。

  • 男からのセクハラこそ、守ってやれよ。 実際行動に移してみるとしんどいけどね。しかも守ってやった女の方から 「あんなのはセクハラなんかじゃなかった」 とか言われたときの悔し...

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