理由は給与体系というのが初任給をモデルとして大卒と院卒で1万円以上違います。
しかし、果たして差別化するほど、それに見合った能力があるのかというと不透明です。
また、やはり院卒であることから、給与はこの額でないとダメであると自らハードルを設定して
その要求に添えられる企業がなかなか見つからないという事もあります。
いずれにしても妥協点が見つからないために本当は見つかるはずの就職が互いの要求がいがみ合う事で
まして、文系院卒は理系院卒のような工学や電気、通信、医療等といった専門性を伴う事象を扱いません。
ですので、文系院卒が専門とする文学系統というのが、業界選択にしてもその範囲が狭いということや企業側が文系というのが
無能あるいは専門性を伴う仕事の場において本当に役立つのかが気になり、二の足を踏むのだと考えます。
文系院卒であれば、志望業界と実際とのミスマッチがとにかく多いのが特徴的でしょう。
理系院卒であれば出来る事というのは、企業側にとっても選択肢の多い部分を占めており、つまりジョブマッチングし易いです。
しかし文系院卒の場合、実際の職場で出来る事が極端に少ない事や院卒であるという自負やプライドから妥協しない事が挙げられます。
そのため本当であれば就職できるのに対して実は文系院卒であることが足枷になってしまい、思うように仕事探しが進まないのだと思われます。
ジョブカフェ等の自己PRセミナーにしてもやはりプライドや見栄から自己分析が不完全なままで自己PRを作ってしまいがちになります。
また、コンサルタントの方の助言ですら、余計なひと言に聞こえているのかもしれません。
ですので、本当は仕事だってたくさんあるのですが、大学院を出たという丁稚なプライドのせいで自ら選択肢を狭めている事が、この風潮を生み出したのだと考えます。
就職不利であるというのは、恐らく企業は欲しい人材であれば確保に前向きです。
むしろ、そういった企業は幻想なのだと考える人が、やはりプライドも高いので売れ残ってしまい、更に卑屈になって就職不利なのだと理解してしまうのだと思います。
逆に言えば、このプライドを捨てさえすれば、妥協することが出来れば選択の幅は大きく増えますし、企業だって文系院卒に興味があるのです。