ここどうですか?
断ると、「では……」と次の案件を提案される。
もはや登録した時点で悪循環に陥ってしまったんじゃないかとさえ思えてくる。
そもそも派遣会社のコーディネーターといえばノルマあり契約社員が多い。
当然、電話営業もノルマの一つだから、登録した人に片っ端から紹介するという図式も何となく分かってた気がしてた。
が、何故かな。
卒業後しばらく就活が続くとマンネリからか、親兄弟からのプレッシャーがとてつもない。
そこで親兄弟の提案した新卒者等応援プロジェクト(通称既卒インターン)を半強制的に受ける事になった。
どうやらこれは失敗だったみたいだ。
過去に正社員として就職した企業が、募集内容・仕事内容と異なる業務を強要してきたことを機に企業に不信感を覚え、ほんの数日で退職してしまった。
これが悪かったのかは知らないけど、もっといい仕事、もっと自分に合った会社があるはずだと貪欲に会社選びをしてきたが、
ふと自分はそのような身分ではもうなくて、会社に選んでもらってる立場なのだということを理解する。
理解したら、もはや正社員としての就活よりもバイトや契約社員と安易になれそうなモノを選びがちになってしまった。
そうこうしている内に2年が経ち、アルバイトもせず空白の期間がまる1年空いてしまい、新卒一括採用の波に押され、次の既卒一年生に枠を譲るハメになっていった。
悪循環に陥るとは正にその通りで、自分じゃ思いもよらずにいつの間にか脱落者の烙印が押される不条理な世界と知ったが、もう遅い。
会社に選ばれる人間になるために必要な資格どころか経験すらない。
人材派遣会社というのは汚い話、こういった虫けらの自分のような人間がたくさんいる事を知っていてそれを既卒インターンという、派遣地獄に追いやろうと画策してるのだ。
既卒インターンに参加したが最後、YESと頷くまで延々提案されっぱなし。
なぜ前職を退職する前に仕事を探しておかなかったのか… 転職先を見つけてから退職すればそんな馬鹿げた状況にもならなかっただろうに.