「高齢不妊問題を女性だけが知っていても、相手の男性が理解してもらわなければ意味が無い、
女性手帳を作るのなら、同時に男性手帳も作らないと、少子化対策にならない」という意見がある。
一見正論っぽく聞こえるが、本当に「男性手帳を作れば、多少は少子化の歯止めになるのか?」
自分は、「男性手帳は、下手すれば少子化を更に増進させる恐れもある」と思っている。
「高齢不妊を男性にも啓発することで、多少なりとも少子化に歯止めが掛かる」というのは、次のようなケースだろう。
A子「私もそろそろ30歳だし、私は子供も欲しいから、お願い結婚してよ・・・」
(A子の内心:「女性手帳に『30歳過ぎると妊娠しづらくなる、と書いてある。これがラストチャンス!!』)
B男「まだまだ仕事で頑張りたいし、お金もないから、先にしようよ・・・」
(B男の内心:まだまだ遊びたい・・・)
【男性手帳配布論者が、「男性手帳を配布すると、こうなります」という理想像】
A子「私もそろそろ30歳だし、私は子供も欲しいから、お願い結婚してよ・・・」
B男「そうか、男性手帳にも『妊娠するなら30歳前』と書いてあったから、結婚しよう」
しかし、果たして「都合よく」このような理想パターンになるのか?
申し訳ないが、男性に対して高齢不妊をアピールし続けると、次のようにもなりえる。
A子「私もそろそろ30歳だし、私は子供も欲しいから、お願い結婚してよ・・・」
(B男の内心:この女、もう30なんだよなあ、コイツもう卵子老化してるかもしれないなあ。
だったら、自分はもっと一杯遊んで、その後25くらいの若い女を引っ掛けて、そいつに子供作らせよう)
B男「ごめん、君と結婚できない、別れよう」
つまり、男性手帳配布論者は、女性と交際する男性は、「その女性に一途」で、女性側が妊娠しやすい時期に間に合うように
男性側が「卵子は老化するから、40歳女性より35歳女性が、35歳女性より30歳女性が、30歳女性より25歳女性が適している」
という「医学的事実」を知ったら、むしろ男性側は「交際相手を切り捨てるための言い訳」に、その医学的事実を応用してしまう可能性もある。
で、このB男だが、数年後に目出度く25歳のC子を娶って、子供を作った・・・としても、
その場合は「A子が売れ残ってしまって、そのまま卵子老化で女の一生を終えてしまう」。
そうすると、出産チャンスがある女性を一人、活用することに失敗してしまうことになる。
逆の言い方をすれば、B男は、似たような世代のA子と結婚せず、下の年代のC子と結婚してしまったことで、
C子と同世代の男性1人(仮にD男とする)を「あぶれさせてしまった」ということになる。
「A子が30歳時点でB男と結婚して子を作り、C子はD男を結婚して子を作る」のだろうが、
薄情なB男のせいで、「B男とC子は結婚するが、A子とD男があぶれる」。
或いはA子とD男が結婚するかもしれないが、その頃にはA子はアラフォーになって、妊娠能力が著しく衰えている。
まあ、こういうB男には天罰が下って、年下の女性を引っ掛けようとしても失敗して、
結局一生独身で終わるかもしれない。
その場合でも、A子の結婚妊娠チャンスを潰したという「罪」は消えない。
外に出ろよ
男性側は知らない方が自然と「ギリギリの女性」を引き受けやすくなるって話か。 ただ基本、男って自分より若い女性の方が好きな男性の方が多いでしょ。 もちろん年上スキーでもいい...