私はブサイクだ。
自他共にブサイクだ。
小さいころからブサイクと言われ続け、陰口やいじめは慣れっこだ。
「あなたはブサイクで有名ですねwww」なんていう匿名の嫌がらせメールも頂戴した。
それでもオシャレをする。
化粧もする。
流行を追う。
そんな淡い期待は、いつも裏切られる。
化粧に、服に、しぐさに、笑顔に気を付けても、
考えてみてほしい。
写真が二枚あって、
片方は着飾っていないただのブサイク。
もう片方は、妙に着飾った満面の笑みのブサイク。
わかっている。
それでも、諦めきれない思いと、挫折とを繰り返している。
けれども、だれもかれもが節目毎に写真を取りたがる。
あろうことか、それをtwitterやブログにアップしやがる。
その反応もきつい。
一緒に写るかわいい友達には「すごくかわいい~」などの反応がつくが
私には言及しないとか、あってもコミュ障が0.1秒で理解できるレベルのついでのお世辞とか
そんな状態。
別に美人とブサイクで人の対応が異なるのは小さい頃から慣れているが、
なぜ全世界に、自分も他人も見たくねえブサイクな面を晒さなきゃいかんのか。
なぜ聞きたくもない反応で半永久的に公開レイプされなきゃいかんのか。
でもそれをわかってても、いつもカメラを向けられたら、満面の笑みをしなくてはいけない。
その場の空気は崩せない。
記念を形に残したい気持ちもわかる。
それを共有したいのもわかる。
こんな気持ちも誰にも言えない。
というか、写真を撮りたがる人にそんな気持ちは理解できないと思う。
私は例の如く頑張ったのだが、奮闘空しく、ドレスを着たゴリラが写っていた。
勇気を出して、消してほしいと言った。
母はすぐに消してくれたが、「えー、別にいいじゃない、折角綺麗な服着たのに・・・」
昔、その母にブサイクで辛い旨を、少し打ち明けたことがあった。
「言うほど酷くないじゃない」で終わった。
もう諦めた。
気持ちはわかってもらえないもらえないだろう。
そんな自虐的なことを言ったって、引かれるだけろう。
だから割り切って、心を殺して、笑顔で楽しそうに今日も写真に写ってきた。
時々、心が疲れて涙がとまらなくなる。
そして、この年まで、こんなくだらないことで悩んでいる自分にも腹が立つ。
こんな黒い気持ちを吐き出したのは初めてだ。
今は辛いだろうけど、40後半になれば大丈夫だから。 がまんがまん。
専門店で好みの服を見つけて手に入れてさ、うきうきしながら家に帰って着てみるんだけど、 いざ着てみるとどうみてもブサイクが頑張ってるようにしか見えないんだよね。 すごい悲し...