数日前の日経に、伊藤忠OBの丹羽氏が中国大使に任命される際、
(=あなたは後ろ盾がいなくなりますから、覚悟しておいてください)
これに対して丹羽氏は
「自分を任命したのは天皇陛下なんだが・・」と回答したらしい。
日経2面には、
「これは丹羽氏の勘違いで、天皇は認証しただけ。任命したのは内閣であり、
この場合事実上岡田外相。(で、岡田外相は9月にいなくなった)」
と解説していた。
「丹羽氏は、任命権者が内閣/岡田氏であること、天皇は認証者でしかないことは知っていて、
ように思える。
「天皇に認証された認証官」というのは、相当に「名誉な地位」であり、
丹羽氏自身も「自分は認証官なんだ」という思い入れがあったんだと思う。
「あなたの任命権者は岡田外相であって、天皇じゃないのでお間違えなく」と突っ込みいれるのは、
「会話が噛み合っていない」ように見える。
いや、もっと言えば、丹羽氏の「自分を任命したのは天皇だ」発言の「真意」は、
そうそう簡単には、この地位を奪えないはずだ。
自分を更迭する、というのは、それはつまり天皇認証を否定することであり、
天皇陛下にドロを塗るようなことだ、不敬だ」
「俺の地位を奪うのは天皇を傷付けることだ」と
天皇の権威を最大限利用した、極めて高度な発言、ということじゃないのか?
「天皇は政治的役割を演じてはならない」と教科書的には書かれている。
「天皇の権威をカサにしよう」という邪念があると、結局天皇は「政治的に利用される」のである。
「昭和天皇が国民和解を呼びかける」という案が真剣に検討されたらしい。
で、自分が「あきれた」のは、いわゆる「左派リベラル派」の方が、
嬉々として「昭和天皇は平和主義者だ、靖国護持反対派だった」と声高に叫んでいる姿。
お前ら、靖国潰しのためには、天皇の権威を利用する、つまり「国民主権」を放棄するのか?
「天皇の発言である富田メモで以って、政治が右往左往するのは、