2012-04-16

スーパー戦国時代

北海道岩手スーパー合併するというニュース

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120416/k10014477821000.html

スーパーマーケット食品スーパー)はこれから全国統一にむけた戦国時代突入する。

主な君主は、北海道アークス新潟原信ナルス関東ヤオコー、エスコ、中部ユニー岐阜バロー滋賀平和堂和歌山オークワ大阪ライフコーポレーションイズミヤ関西スーパーマーケット兵庫神戸物産広島のイズミ、愛媛フジ九州北部のマルキョウ鹿児島タイヨー沖縄サンエーといったところか。

この中で、一歩先んじているのは、地の利を生かして成長してきたライフコーポレーション東京大阪店舗を持ち売り上げ5000億目前。問題は、都市スーパーであって、田舎でのノウハウがない。

次に大きいのは広島のイズミ。中国地方地盤に、こちらも5000億目前。

これを追いかけているのが、北海道アークス合併に最も積極的で、青森ユニバース岩手ジョイスを傘下におさめ、売上5000億をうかがう勢い。

あとは、3000億を超えるのが、平和堂イズミヤバロー。3000億目前なのがフジオークワ

別格はユニー。1兆円目前だが、スーパーと言うよりもGMSが主。とはいえ、覇者の一つになることは間違いないだろう。

目指すは、王者イオン。こちらはすでに全国統一が終わり、さらなる勢力拡大を目指しているところ。マックスバリュダイエーさらに昨年、マルナカ山陽マルナカを傘下におさめ、王者の位置を不動のものとしている。上記の君主たちも、いくつかはイオンに吸収されるだろう。

では、誰が覇者となるのか。

上場企業は、増収増益が至上命題合併は避けて通れないだろう。

合併に際してキーワードとなるのがボランタリーチェーンという同盟資本統合はしていないが、共通で仕入れ、商品開発を行う、緩やかなチェーン=同盟だ。

有名な所ではCG同盟ニチリウ同盟がある。アークス原信ナルスCG同盟の雄。イズミ、エスコ、オークワライフコーポレーションニチリウ同盟を結んでいる。

ニチリウ同盟は、規模の大きな企業が多く、合併すればすぐにでも統一できるのだが、その意欲に乏しい。老舗が多く、生活協同組合もふたつ。これは合併事実上不可能。できればこのまま独立を保ちたい、というのが本音であろう。たとえて言うなら応仁の乱前の守護大名といった雰囲気競争に耐えられジす、ジリ貧運命最後草刈り場となるだろう。泥船の予感。

これに対するCGグループは、合併圧力が強い。アークス原信ナルスも、対等合併によって大きくなった。特にアークス対等合併ノウハウが蓄積されているといえるだろう。問題は、CGグループは多くが小さなスーパーチェーンだという点。CGグループだけで全国を制覇するには時間がかかるであろう。ただ、アークス原信ナルス合併すれば一気に流れる可能性も否定できない。

ユニースタイルワンに参加しているのはイズミヤフジ合併を前提としたお付き合いの雰囲気ユニーはお公家さんの雰囲気が強いが、ここでも我が道を行く。アークス吸収合併というウルトラCもあるかもしれないなと思う。まるでホーマックを吸収したカーマのようだが・・・今後の展開ではあり得ない話ではないだろう。

ボランタリーに加盟していないところでは、バローが大きい。バローホームセンタードラッグストアも自前でやっており、岐阜独立王国をつくっている。合併意欲は強いようだが、いずれも小規模の合併神戸物産ヤオコーといった独立系と早急に対等に近い合併をしなければ、買われる立場にならざるを得ないだろう。だが、名古屋滋賀周辺でのくだらない戦に夢中のようだ。王者の風格はない。

そして、その間にイオンがどの程度まで拡大するのか、西友がどこかで暴れるのか、気になるところだ。

ということで、大枠を示すことができたと思う。

覇者となりえるのは現時点では、ライフコーポレーションイズミアークスユニー

そして、西友が本気を出して買い始めればまた違う展開になるかもしれない。

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