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2014-05-25

アプリ無料にしてみて分かったこと

先日、初めて作った有料のiOSアプリ無料にするキャンペーンをやってみた。

それまでは数えるぐらいのダウンロード数で、レビューフィードバックも何も無い日々だったけど、

無料にしてみた事で1万ダウンロードぐらい落とされて、レビューちょっとだけ付いた。で、なんとなく分かったこと。

人は有料の物よりも無料の物に対して辛辣になる

直感的には、身銭を切って買ったものは批判的、無料な物に対しては寛容的と思うかもしれない。だが、実際は逆のようだ。

金を出したものに対しては、自分の判断が間違っていなかったということを裏付けようとして無意識ポジティブバイアスが掛かる。

逆に無料ものについては、気楽に手に入れた分だけ、気軽に非難する事が出来る。説明や注意も読まず、すぐにゴミ扱い出来る。

おそらく、手軽に手に入れられる物はきっと手軽に作られたのであって、尊重するに値しないという、一種の認知的不協和があるのだと思う。

この辺は、高級ブランドメーカー無駄に高い価格を設定する戦略にも通じている。

無料ユーザーは質が低い

これは上と似たような話ではあるし、多くの人が既に知っている事だけれど、無料ユーザーリテラシー平均値ちょっと低い。

それもそのはずで、iOSで購入をしようとするなら、クレジットカードを持っているかiTunesカードを買ってそのコードを打ち込むという操作必要になる。

キャリア決済出来る国もあるのかもしれないけど、基本的にそれらを完遂するには結構リテラシー必要だ。

一方、無料なら単に落とすだけ。それこそ幼稚園児でも可能である

なので、何らかの知識を前提としていたり、操作が複雑に見えるようなアプリをその手の人達に渡してしまうと、

あっさり「使い方がわからないので星一つ!」みたいな反応を食らってしまう。

レビューシステムについては色々な意見があるとはいえ、未だに多くの人にとってアプリを見定めるフィルターの第一段階になっていることには変わりない。

なので、星一つをいくつも付けられると無名デベロッパー無名アプリなんかはあっさり殺されてしまう。それってかなり怖いことだ。

無料にするだけで、多くのサイトが取り上げてくれる

自分は知らなかったのだけど、世の中には多くのアプリ値引き情報を扱うサイト存在していて、

単に値引きしただけで情報キャッチしてクローズアップしてくれる。

そこで自然流入してくるユーザーは有料ユーザーにはなってくれないと思うけれど、アプリ好きのアーリーアダプターである可能性は高い。

なので、レビューをしてくれたり、今後のアップデートでのバイラルの起点になりうるという点で貴重なユーザーベースになってくれるかもしれない。

特に海外展開もしている場合は、アピール方法が全く思いつかないような国にも自然流入が発生してくれる。

有料ソフトは罪である考える人達が居る

これは語弊があるのかもしれないけれど、例え親しい間柄であっても、それが仮にビール一本分の値段だったとしても、有料であると分かった時点でシャットアウトしてしま人種が居る。それもほとんどの人が。

開発者目線だと、どんなアプリにも作る苦労があって、機能から判断して割高に感じるアプリなんてそうそう無いと言えるんだけど、消費者目線はそうじゃない。

自動販売機コンビニでは気軽に散財しても、100円のアプリを買う事には慎重で賢くあろうとする人達存在する。

この辺は作り手と消費者越えられない壁みたいなものだし、分かりあえない前提で立ち向かわなければならないんだけど、

作った苦労に対価を認めてくれないという現実に無感覚で居られるようになるためには、ちょっと訓練が要る。

次のステップ

無料か有料かということよりも、開発者として何よりも重要なのはフィードバックを得ること。

無反応で消えていくよりかは、バラ撒いて反応を得て学習をしていく事で改善する方が遥かに生産的で、次の企画にも繋げられる。

なので、無料化マーケティングの一つの手段として、基本的にはかき集めたフィードバックに応じてイケてるアップデートをしたり、どんどん新しい物を作っていくだけである

どんなアプリであっても、裏にはこんな事を考えて日々試行錯誤している生きた人間が居るという事なんだけど、

自分も含めて、消費ばかりしていると時々そういうの忘れがちだよね、ということで。

2014-05-14

愚痴

分かってるけど言えないことを言うのが「愚痴」。

分かってるけどできない・言えないことを解決するのは「愚痴」かもしれない。

愚痴」を知らないと、受け答えができないし、寛容的に受け止められないと、相談されない。

なぜなら、「愚痴」でなく「相談」だから合理的な解決策を提示してしまう。

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